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[No.015 入浴剤の効き目は]

 冬になるとお風呂タイムが至福のとき。冷え切った身体が、じわーっとポカポカ芯から温まる快感を嫌いな人はいないだろう。一番風呂に入ると寿命が縮まるなどと昔からいわれているが、さら湯に入ると、水道水の塩素のせいか、肌にピリピリきたり、えらく熱く感じたりする。

 そんなときは、入浴剤を入れてまろやかなお風呂に変身させるのがいい。私が愛用しているのは、麦飯石と竹酢液。麦飯石を入れるとお湯がやわらかくなり肌にやさしい感じがするし、竹酢液はちょっと香ばしい匂いで温泉気分を味わえる。

 入浴剤は最近のヒット商品らしく各社も力を入れていて、アトピー性皮膚炎にも効くという商品も多い。うちの子はアトピーなので、とりあえず商品はチェックしてみるが、成分に香料、着色料が入っているものがほとんど。なかには、長いカタカナ名の化学物質も入っているものも。「香料も着色料もすべて化学物質。アレルギーは化学物質に過敏なのに、なぜアトピーに効くとうたいながら、入れるんだろう」という疑問とともに即却下。

 入浴剤は成分によって、化粧品と医薬部外品があり、化粧品だと効能の表示について薬事法で規制されている。一方、医薬部外品だと「効能はあせも・肌荒れ」とか「アトピー用」などと表示しても大丈夫。というのは、それほど影響のない大した効果じゃないからなのだ。

 山口、鳥取、島根、岡山の4県の消費者センターが行ったアトピー用入浴剤についてのアンケートでは(回答者546名)、90%以上の人が使ったことがあり、効果を感じた人は37%、最も多かった効果は温浴効果だった。

 入浴剤で即、健康になろう、なんて信じている人は少ないということだろう。値段も安い分、効き目もささやかだと思っててちょうどいいのかもしれない。でも、ちょっと温泉の雰囲気にひたれるだけでも、幸せな気分になれるのは確か。「病は気から」ともいわれるように、ささやかなハッピー気分の積み重ねが、健康に近づく手段なのかもしれない。

---2000.1.31 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

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