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[No.021 笑いは健康の素]

 最近テレビのバラエティ番組はもちろん、俳優や音楽業界にも関西出身者が多い。不況でストレスがたまりがちのこの世の中でガッツに生きていけるのは、笑いのパワーを秘めた関西人なのか。人生いろいろあるけれど、なんでも笑いとばせれば、前向きに生きていけるってことなのだろうか。

 かくいう私も関西人で、イラついたときに壁を蹴ったり茶碗を割ったりするより、ダジャレやギャグをいって周りの人に「さむ〜」といわれたほうが、なぜかストレス発散になる。ギャグに返答してくれたりすると、思わずうれしくなるのも関西人の血なのかも。

 笑いは大事と思っていても、笑いのモード切り替えはけっこう難しい。マジメな話からいきなりギャグのスイッチを入れられるか、その場にあった笑いのセンスで乗りきれるかなど、日頃の訓練(?)が必要、などと考えていたところ、笑うと病気まで治るという話を聞いた。

 アメリカのノーマン・カズンズという編集者が仕事のストレスが原因で膠原病になり、全快の可能性は500分の1と医師に宣告されたにもかかわらず、喜劇映画やユーモア本に接して徹底的に「笑う」ことで、数カ月後に全快してしまったのだ。(『笑いと治癒力』(岩波書店同時代ライブラリー参照)医学界はその体験に注目し、「笑う」ことのさまざまな効用について医学的研究を開始。アメリカでは「笑い療法研究学会」も結成された。

 なんと「笑い」でガンを防げるとまで言われている。心臓病やガンの患者たちが吉本新喜劇を見て大いに笑った後、NK細胞(ガン細胞を先制攻撃する)の活性を測ると、多くの人が上昇したという研究結果が出た。この他にも、笑いとNK細胞活性を関連づける研究データが次々と出ているという。

 さらに、笑顔を作るだけでも快い感情が生まれ、免疫力が上がるという研究結果や、好きなことをして快感や幸福感を得るだけで、病気にかかりにくくなるという結果もある。カラオケの前後でNK細胞の変化を調べたところ、カラオケ好きの人は活性が上がり、嫌いな人は下がったのだとか。また、ストレスに対するアンケートを行い採血検査をした結果、楽観的と答えた人は、悲観的と答えた人よりNK細胞数が1.5倍も多かった。つまり、楽観的な人は免疫力が高いということ。まさしく「笑う」ことが健康に直結している。

 笑うことは身体にいいことばかり。でも、自分のことばかり考えて、相手や周りの人が不快になるような笑いはタブー。笑いのエチケットだけはきちんと守り、ポジティブ・シンキングで笑って健康を保ちましょう。

---2000.4.25 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

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