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[No.028 日焼けは健康の敵]

 夏といえば日焼け。子どもの頃の夏休み明けには、どれだけ真っ黒か競い合ったものだ。しかし、今では美白ブームで、日焼けはお肌どころか身体全体の敵。そんなこと、急にいわれても困ると思う人もいるのではないか。

 なぜ昔は日焼けはいいようにいわれていたのだろう。太陽の陽を浴びると、体内のビタミンDを合成したり、新陳代謝を活発にしたり、殺菌作用などの働きがある。カルシウムの吸収を促進するビタミンDなのだが、5分ほど陽に浴びれば大丈夫ということが最近わかってきたらしい。

 紫外線はUVAとUVBの2種類ある。身体への悪影響はUVBのほうが強い。紫外線の量は4月ごろからどんどん増え、UVAは5月にピークに達するが、UVBは7月下旬から8月上旬がピーク。

 紫外線を大量に浴びると、メラニン色素をどんどんつくり、シミができる。さらに、細胞の働きが衰え、免疫力が落ち、皮膚ガンになることも。皮膚ガンにならないためには、赤くなるような日焼けは絶対にやめたほうがいい。

 曇りの日でも晴れの日の50〜60%の紫外線が降り注いでいる。外出には日焼け止めを使ったほうがいい。日中の10時から14時は紫外線の量が最も多いので、外出はなるべく避けるか、日焼け止め、帽子、長袖、日傘など日除け対策を万全にしたほうがいいだろう。白い服よりも黒い服のほうが紫外線を通しにくく、素材だとシルク、ナイロン、コットンの順で紫外線防止効果が高くなる。

 カナダではひざ下のガンが男性より、女性のほうが多く、スカートとの関係が推測されている。オーストラリアでは、夏の太陽の下で10分以上、子どもを遊ばせるのは、幼児虐待だともいわれている。30年前の日本では、虐待だらけだったことになる。

 今やオゾン層の破壊で、紫外線の量は増える一方。日焼け止めが飛ぶように売れ、赤ちゃんの公園デビューにまで、ベビー用日焼け止めクリームを塗るのが当たり前になっている。

 子ども時代に毎日、真夏の太陽の下で裸で遊びまくって早死にするか(早死にするとは限らないが)、夏の昼間は家の中で遊び、夕暮れどきだけ遊んで長生きするか。どちらが幸せかなぁ、とふと考えてしまった。

---2000.7.27 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

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