I'm fine ! といつでも言える暮らしのために役立つ情報がいっぱいです。      
Home Health Supplement Child DietBeauty  
Healthトップ>[健康 コラム]  
[No.045: サプリメントだけでは健康になれない!]

 世の中には食べても食べても太らないうらやましい人もいるが、ほとんどの人は食べ過ぎると太ると考え、痩せるために食事量を減らす。そして、不足しがちの栄養素をサプリメントで補っていればいいと考えがちだ。なかには、ご飯を食べないで数種類のサプリメントを摂るだけで、健康に痩せられると考えている人もいる。しかし、これは大きな間違いだ。

 身体作りは、食物を食べることから始まる。食物は、口、食道、胃、腸などの消化器官で消化されるが、その過程で消化酵素によってさまざまな形に分解され合成される。炭水化物、脂質、タンパク質は三大栄養素と呼ばれ、炭水化物と脂質はエネルギー源として重要であり、タンパク質は筋肉、血液、髪の毛など体の組織の成長と発達に必要なものだ。

 サプリメントの成分として多いビタミンやミネラルは微量栄養素といい、炭水化物や脂質、タンパク質に比べて必要とする量は少ないが、健康維持のためには欠かせない。そして、ビタミンやミネラルは補酵素、助酵素とも呼ばれるように、体内で重要な役割をする酵素と一緒に働く。

 つまり、エネルギーや体の組織に変わる元になるものがあってこそ、ビタミンやミネラルの活躍が発揮がされるのだ。食事を抜いてサプリメントだけをたくさん摂っても、元になるものがなければその働きは発揮されないことになる。炭水化物、脂質、タンパク質が極端に少ないところにビタミンやミネラルがたくさんあっても健康にはなれない。この5つの栄養素をバランスよく摂取するのが健康にとってベストなのである。

「揚げ物や脂っこいものを食べると、その脂肪がそのまま身体に付いて太ってしまう」と考えがちだが、そうではない。食物の脂肪も必ず分解される。

 人間の身体に蓄えられている体脂肪は必ずしも一定ではなく、絶えず合成と分解を繰り返している。分解よりも合成するほうが上回ると体脂肪の量は増え、分解のほうが活発であれば体脂肪の量は減っていく。体脂肪が貯まらないようにするためには、偏った食事をしないように気をつけたり、運動を心がけたりして、体脂肪量をコントロールすることが大切になる。

 サプリメントは、不足しがちな栄養素を手軽に補給するのに便利だが、実は身近な食材でも体に必要な栄養素を十分に確保できる。

 豆腐、納豆、味噌などの大豆製品は、植物性の良質なタンパク質が摂取でき、カルシウムも豊富で、大豆サポニンは過酸化脂質の生成を抑えたり、コレステロールや中性脂肪値を低下させる作用がある。

 小松菜は100g当たりビタミンA1800IU、ビタミンC75mg、鉄分などの成分が含まれ、21Kcalと低カロリーなうえ、カルシウムは290mgも含まれており、ほうれんそうより豊富。

 このように普通の食事でも十分栄養を摂ることがでることを忘れてはいけない。痩せるためだといって食事を抜いてサプリメントを摂りすぎても健康なダイエットはできないのだ。サプリメントは、身体のメカニズムを理解したうえで、効果的に使うように心がけたいものだ。

---2002.12.18 (c) Mica Okamoto ---

Healthトップページ