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【化学物質過敏症の症状】 病気特有の症状がなく、頭からつま先まで、全身にさまざまな症状が突然出てくるのが特徴です。同じ物質が原因でも、人によって症状はさまざまです。 ・頭痛 ・吐き気 ・疲れやすい ・だるい ・皮膚のかゆみ ・めまい ・のどの痛み ・筋肉痛 ・目の痛み ・不眠 ・関節痛 ・下痢 ・便秘 ・発熱 ・手足の震え ・うつ症状 ・物忘れが多い ・集中力や思考力の低下
【原因物質は？】 生活の中で周囲にある、ありとあらゆる化学物質が原因です。しかし、アレルギーのように、ある特定のものに触れたときに、典型的な症状が出たり、中毒のように毛髪を検査したら原因物質が出たというような、客観的な手がかりはほとんどありません。 患者の環境を細かく分析した結果、原因物質として、新築・改築の際の建材やカーテンの難燃剤に含まれているホルムアルデヒド、殺虫剤、有機溶剤、排気ガスやばい煙などの大気汚染、タバコなどが多いようです。他に、塗料、インク、漂白剤、防虫剤、芳香剤、抗菌剤、消臭剤、整髪料、化粧品、食品添加物、クリーニング液、動物の毛なども原因となることがあります。 発症した人の原因物質として最も多いのがホルムアルデヒドで半数以上を占めており、ホルムアルデヒドを含む新築や増改築後の室内の空気が原因で出る症状を、「シックハウス症候群」と呼んでいます。シックハウス症候群の人は、病院、美容院、研究所など、職場環境が原因と思われる場合が少なくありません。
■原因物質（北里大学1998年調査）
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