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[No.019:レーザーによる視力回復手術]


 最近、レーザーによる視力回復手術を行ったプロゴルファーたちの活躍が注目されています。タイガー・ウッズが6連勝したり、芹沢信夫プロ、尾崎建生プロが好成績をあげられたのも、この手術のおかげだといわれています。

◆レーザーによる視力回復手術とは?

 視力回復手術の歴史は古く1940年代から始まり、70年代には角膜にダイヤモンドメスで放射状の切れ込みを入れる「放射状角膜切開術(RK)が広まりました。80年代には紫外線を使ったエキシマレーザーという機器で角膜を削るレーザー角膜屈折切除術(PRK)が始まりました。当初エキシマレーザー装置によるPRKが米国から医師の自己責任で導入された際、その担い手が非眼科医(主に美容整形医)だったため、専門知識不足や技術が未熟なため問題が起こり、レーザー手術の安全性が疑われていました。

 しかし、眼科専門医による治検データが集まり、安全性と有効性が認められ、今年2月、近視矯正手術にエキシマレーザー装置を使用することを厚生省に承認されました。

◆「PRK」と「レーシック(LASIK)」

 PRKはエキシマレーザーを当てて、角膜を上皮から薄く削りとる方法で、上皮が再生する3〜4日間、医療用のコンタクトレンズをつけ、痛み止めや感染症を防ぐための点眼薬を使い、その間、多少の痛みがあります。視力の安定には1週間〜数ヶ月かかるため、片眼ずつ行います。

 一方、レーシックは、マイクロケラトームというカンナのような器具を使って、角膜の中央部を薄く削って蓋のようなフラップを作り、そのフラップをめくってレーザーで角膜を削り取る方法です。レーザーをあてた後、フラップを元に戻すため、痛みが少なく、感染症の心配もほとんどないとか。一度に両眼の手術ができ、20分程度で終わります。手術が終わって眼をあけた途端、はっきり見えて感動したという人も結構いるそうです。

 これらの手術では、近視と乱視の視力が回復します。人によって違いはありますが、視力が0.05の人は1.5くらいに、弱視の場合でも0.5くらいの視力にはなるそうす。どちらも麻酔の目薬をするので手術時に全く痛みはなく、術後裸眼で帰宅できるので、入院することもないとか。また、失明する危険はほとんどなく、すでに世界中で相当数の手術例がありますが、失明の報告はないようです。

◆受けられる人は?

 緑内障、白内障、円錐角膜、角膜潰瘍などの眼の病気を持っている人、事故で角膜を傷つけたことがある人、糖尿病や神経症など内科的な病気のある人、また、17歳未満は眼が成長段階にあるため、手術できません。18〜60歳を対象としていますが、60歳以上の人でも視力を必要としている方や眼の健康に問題がなければ手術は可能だそうです。

◆角膜専門医のいるいい病院選びがポイント

 現在、レーシックが主流になっており、アメリカでは98年に40万人が受けたといわれています。しかし、エキシマレーザーの機器があれば、どこでもいいというわけではなく、眼科専門医、特に、角膜専門医のいる病院を選ばないと再手術やトラブルなどが起こる可能性があります。病院で眼科専門医がいるかどうかを訪ね、「眼科専門医制度認定証」の番号を聞くのが確実だとか。

 また、手術には保険が適用されないので、片目で30万円くらいかかります。消防士やスポーツ選手など、職業的に視力が必要な場合や、コンタクトや眼鏡のせいで日頃の生活にとても不自由を感じている人にとって、レーザーによる近視手術は、大きな意味のある選択肢であることはまちがいありません。が、手術内容や金額を十分納得した上で受けることが大切です。 

---2000.5.20 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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