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[No.031:清涼飲料水の飲み過ぎで夏バテする?!]


 夏には冷たいドリンク飲む量が急激に増え、500mlのペットボトルなんてあっという間。「◯の天然水」「△ウォーター」という名の無色透明のドリンクは水のように飲んでも平気な感じがしますが、思ったよりカロリーが多めです。

■糖分の量が多い清涼飲料水

 マイルドな甘さのイオン飲料や果汁入り清涼飲料水には、かなり多くの糖分が含まれています。ポカリスエットなどのイオン飲料500ml入りペットボトル1本には、コーヒーに入れるスティックシュガーに換算すると11本(33g)もの糖分が含まれています。また、果汁入りの清涼飲料水500ml1本のエネルギーはスティックシュガー17本分の160〜180kcal。これは茶わんに軽く1杯分のご飯と同じエネルギーに当たります。これらを1日に何本も飲むと、相当なカロリーオーバーになり、肥満につながります。

 また、糖分が多いとそれだけでお腹が満たされてしまい、他の食べ物を食べたくなくなることから、栄養バランスも崩れ、栄養が不足しがちになります。

■清涼飲料水の飲み過ぎで夏バテ、イライラに

 清涼飲料水によく使われている果糖ブドウ糖液糖は、とうもろこしなどのでんぷんから作られた液状の糖分です。これは砂糖に比べると、ひじょうに純度の高い糖分で、体内での吸収がとても早いため、摂り過ぎると体にとってさまざまな影響を及ぼします。

 吸収の早い糖分をたくさん摂ると急に血糖値が上がります。体は血糖値を下げようと、膵臓から大量のインスリンを分泌します。すると急激に糖分が吸収されたことでインスリンが出過ぎてしまい、今度は血糖値が下がって低血糖症になってしまうのです。

 こうなると脳のエネルギーが不足し、イライラしたり、食欲がなくなったり、体がだるくなったりします。さらに低血糖症になると体は糖分を求め、もっと甘いものをほしくなるという悪循環に陥ります。甘い飲み物を飲むとさらにのどが乾くようになるのはそのためです。

 一方、体は低血糖では困るので、血糖値を上げるために、アドレナリンというホルモンを分泌します。アドレナリンは攻撃ホルモンといわれ、たくさん分泌されると落ち着きがなくなったり、カッとなりやすくなります。そのため、寝る前に飲むと寝付きにくくなりやすく、不眠の原因にもなります。

■甘味料の安全性は?

 清涼飲料水には果糖ブドウ糖液糖のほかに、アスパルテームやステビアなどの甘味料が使われています。アスパルテームは砂糖の200倍もの甘さがある合成甘味料。フェニルアラニンというアミノ酸が含まれているため、フェニルケトン尿症の子どもが摂取すると、脳に障害が起きる恐れがあります。また、ステビアは南米原産のステビアと呼ばれる植物の葉に含まれるエキスで、砂糖の250〜350倍の甘さがありノンカロリー。妊娠障害や精子減少の恐れがあり、純度の低いものには発ガン性も指摘されています。

 人工的な化学合成添加物をとると、アレルギーの心配もありますし、活性酸素を過剰に発生する要因にもなります。活性酸素は、細胞膜を傷つけたり、遺伝子のなかに入り込み、あらゆる病気の原因になることがわかっています。

 ビタミンやミネラルが添加されているものも多いですが、どれも人工的な合成添加物で、その効果も大したことはなさそうです。清涼飲料水で補給するよりも、食べ物で摂るか、きちんとしたサプリメントで補うほうがいいでしょう。

 夏の水分補給は大事ですが、清涼飲料水よりも安全性に心配のないノンカロリーのお茶にしましょう!

---2000.8.12 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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