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[No.047:お酒をおいしく楽しく飲もう!]


 12月は忘年会のシーズン。お酒を飲み過ぎると、思わぬ失敗や体調を崩すこ とに。お酒と上手につきあうコツを覚えておきましょう。

■アルコールに強いか弱いか

 お酒をいくら飲んでも顔色ひとつ変えない人もいれば、ビールを一口飲んだ だけで真っ赤になり酔ってしまう人がいます。これは体内にある酵素の働きの 違いです。

 飲んだアルコールは、体内に入ると肝臓で毒性の強いアセトアルデヒドとい う物質に分解されます。アセトアルデヒドを無害なものに変える酵素の働きが 強い人と弱い人がおり、その強さによってお酒に対する強さが変わります。

 アルコールを無毒なものに変える酵素の働きは遺伝します。白人と黒人のほ ぼ100%はこの酵素が強く、黄色人種の約45%は弱いといわれています。

 酵素の働きが弱い人は、普通の人に比べてアセトアルデヒドを分解する能力 が6分の1しかないといわれています。分解しきれないアセトアルデヒドは、 食道の粘膜を傷め、がんを招く可能性もがあります。

 お酒に強いかどうかの体質を知るには「アルコールパッチテスト」が有効で す。方法は、ガ−ゼ付き絆創膏に薬局で売っている消毒用エタノールなどのア ルコールをしみ込ませて10分間貼りつけ、はがして10〜15分間様子を見ます。 なんともなければお酒に対する強さは普通以上、赤くなれば酵素の働きが弱い と考えましょう。

■体に負担をかけない飲み方

 お酒を空腹時に飲むと悪酔いするというのは、ご存じのはず。でも、食前酒 は、アルコールの刺激で胃の働きが活発になり、食欲を増進させる働きがあり ます。さらに、舌の感受性を高め、味に敏感になる効果も。ただし、アルコー ル度数が高いと、胃の動きが鈍り、吐き気をもよおすこともあるので要注意。 シェリー酒やチンザノがほどよいアルコール度数です。

 お酒と一緒に食べるおつまみも大切です。  肝機能を維持、向上させる食事は「高たんぱく質、高ビタミン、適正カロリ ー」。また脂肪は胃壁を守ります。飲み始めは、胃のアルコール吸収速度を遅 くする高タンパクのチーズや空揚げなど油を含んだもので胃壁を覆ってあげま しょう。

 たんぱく質は肉に多く含まれていますが、食べ過ぎると高脂肪、高カロリー になります。1日に摂取するたんぱく質の目安は体重1kg当たり1.5g。体重 60kgなら1日90g、卵なら1個、魚の切り身なら1切れ、豆腐なら半丁、赤 みの肉50〜60gに相当します。

 少し飲み進んだら、血中コレステロール値を下げ、脂肪肝を防ぐ、豆腐や納 豆などの大豆食品、海藻、きのこ、野菜料理などを中心に摂りましょう。

 なかには、一緒に食べると悪酔いするおつまみもあります。例えば、おにぎ りなどの糖質は、アセトアルデヒドを生成するのを早めてしまうため、悪酔い が進みます。

 飲酒後は、血糖値が下がるので空腹感を感じやすいもの。お酒の後に、ラー メンや甘いものが食べたくなるのは、そのためです。ここで食べると肝臓も胃 も休む暇がありません。果物の果糖、果汁にはちみつ加えたお湯割りなど、胃 にも肝臓にもよいものを。柿はアセトアルデヒドを分解するシステインを含む のでおすすめです。

 日本酒とワインは知識、注意力、瞬時の判断力、類推力などの知能指数を上 げる効果があり、また、赤ワインのポリフェノールには心臓病を防ぐ効果、日 本酒には高血圧を改善する効果もあります。ただし、1日3合以下に限るので 飲み過ぎには注意しましょう。

 年末・年始はお酒の量も増えがち。週に1度は肝臓を休ませる休肝日を作り、 食事に気をつけ、お酒の恩恵を受けながら、おいしく飲みたいものですね。

お酒をよく飲む人は、「肝臓危険度チェック」にトライしてみてはいかが?!

---2000.12.9 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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