[No.082: コーヒーを飲むと健康になれる?!]
「コーヒーのない生活なんて考えられない」という人は多いはず。仕事の合間や疲れたときに飲むと、眠気をふきとばし、香りをかぐだけでホッとします。
眠気がとれるのは、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用のおかげ。
また、コーヒーの香りを脳が感知すると、副交感神経が刺激され精神を安定させ、飲む前に香りをかぐとリラックス効果は倍増。ただし、香りは入れたてのコーヒーでないと効果がありません。
コーヒーを飲むとやせるというのはウソ。飲むだけではやせませんが、運動前にコーヒーを飲むと脂肪燃焼を促進するため、ダイエット効果がアップします。ダイエットしたい人は、運動前に1杯の砂糖なしコーヒーを忘れずに。
朝食代わりにコーヒーだけですます人も多いのでは?でも、目覚めた後すぐのコーヒーはカフェインの刺激で、胃酸の分泌を高めてしまい、胃を荒らすことに。ミルクはできればカフェオレくらい多めに入れるのがおすすめです。
「アメリカンなら薄いから大丈夫」と思いがちですが、浅煎り豆であるアメリカンよりも、深煎り豆のエスプレッソのほうがカフェインは少な目。エスプレッソのほうが胃にやさしいのです。ですから、食後には胃酸を高めるアメリカンを飲むほうが消化を助けます。
タバコと一緒に飲むのはあまりおすすめできません。タバコを吸うだけで胃の表面を守る力が落ちてしまうため、コーヒーを一緒に飲むと、増えた胃酸でさらに胃の表面が傷つけられ胃潰瘍の原因になる恐れもあるからです。
最近は、コーヒーのクロロゲン酸が、ガン細胞を死滅させるという報告があります。これは、コーヒーのクロロゲン酸が、体内で過剰になるとガンや老化の原因となる活性酸素を抑制する効果があるからです。
しかし、スウェーデン女性6万人を約10年間追跡した大規模な調査では、コーヒーを毎日4杯以上飲む人を、全く飲まない人を比べて大腸癌の発生率は変わらないという結果が明らかになりました。
また、ノルウェーのオスロ大学の研究では、コーヒーを日常的に飲むと、血清総コレステロール値や血漿ホモシステイン値が上昇する恐れがあることがわかりました。つまり、コーヒーを飲み過ぎると心臓に悪いということなのです。
嗜好品としての歴史が長く、人々の生活にすっかり入り込んでいるコーヒー。 飲み方ひとつで、健康にも害にもなるので、上手に飲みたいものですね。
▼カフェインについてはこちらをご覧下さい。
---2001.10.6 (c) 2001 by Mica Okamoto ---
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