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[No.094:喫煙が寿命を縮める?!]


 タバコを吸う人は、がんや心臓病にかかりやすく、死亡率も高いことが厚生労働省の10年間に及ぶ追跡調査でわかりました。

 厚生労働省の研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター研究所臨床疫学研究部長)の調査で、岩手、秋田、長野、沖縄各県に住む40〜59歳の男女4万人を対象で、喫煙者、吸っていたが禁煙した人、吸ったことがない人の3グループに分けて行われました。

 喫煙者と吸わない人を病気別に比べると、がんは男性で1.6倍、女性で1.8倍、心臓病・脳卒中などの循環器疾患は男性で1.4倍、女性で2.7倍。死亡率は、吸わない人を1とすると、禁煙した男性1.02倍、女性1.27倍、喫煙男性は1.55倍、女性は1.89倍でした。

 この数字を見ると、男性より女性のほうが病気や死亡率への喫煙の影響が大きいことがわかります。

 また、亡くなった喫煙男性646人のうち、225人(22%)はもし喫煙しなければ、死亡を防ぐことができたと推計されました。つまり、約5人に1人はタバコを吸わなければ死ななかったということです。

 この調査では飲酒や食生活などの喫煙以外の生活習慣の影響も調整しており、今までの「喫煙者のライフスタイル」が寿命と関係あるといわれていた説をくつがえし、「喫煙そのもの」が寿命を縮めると明確にされました。

 研究班の部長は「一刻も早くタバコをやめることが長生きにつながる。今から禁煙しても遅くない」と話しています。

 喫煙者のなかには、別に長生きしたいとは思わない人もいるでしょうが、喫煙は本人だけではなく周りへの影響も大きいのです。喫煙者から出される副流煙には、直接タバコを吸った煙のなかよりも、ニコチンとタールは2倍、発ガンの原因であるとされているベンツピレンは3倍、ベンゼン10倍、カドミウム3.6倍、一酸化炭素は5倍、ホルムアルデヒド50倍、アンモニアは50倍も含まれているといわれています。日本は公共の場での分煙も遅れており、飲食店で禁煙席についても喫煙席からの煙が流れてくることも少なくありません。

 最近は禁煙補助剤も手に入るようになり、禁煙を専門とするクリニックも増えています。愛煙家の人もこれを機会に禁煙にチャレンジしてみませんか?

リンク集の「タバコと健康」をぜひ参考にして下さい。

---2002.2.23 (c) Mica Okamoto ---

 

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