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[No.096:宿便の正体は?]


 宿便がたまると身体に悪いといいますが、未だに定説はないというのが現状。医学界では宿便の存在さえ否定する人もいるといいます。しかし、宿便を指摘する医師は増えています。

 腸内を浄化する治療によって出てきた排泄物を宿便と呼ぶという医師によると、それは腸の形と同じようなひも状やゼリー状など形はさまざまで、腐敗臭がひどいとか。また、断食中、何も食べないのに出てくるものを宿便ととらえる医師もいます。その主成分は、脂肪やタンパク質で腸壁からはがれにくく、下剤で出てくることはないと言います。

 そして宿便が渋滞すると、悪玉菌によって腐敗が起こり、腸内細菌バランスが崩れ、腸粘膜の機能が低下します。ひどくなると、腸粘膜にビランや炎症が起こって破れが生じ、腸内で発生した毒素や腸内細菌などの有害物質が体内に漏れ出す「リーキーガット症候群」になるという医師もいます。リーキーガット症候群は、喘息、アレルギー、リウマチ、関節炎、片頭痛など、さまざまな病気を起こすといわれています。

 腸を健康に保つには腸内細菌のバランスを整えることが大切です。腸内には100種類、100兆個以上もの細菌が住んでいるともいわれ、大きく善玉菌、悪玉菌、中間菌の3つに分けられます。健康だと細菌のバランスはとれていますが、食生活の乱れやストレスなどでバランスが崩れると、悪玉菌が毒素をまき散らし、体内にさまざまな影響を与えます。

 便秘もよくありません。定期的に排便があるのが基本です。個人差もありますが、1日に1回の便通が理想と考えられています。しかし、赤ちゃんがミルクを飲む回数と同じくらいウンチをすることを考えると、1日1回排便があっても、実は隠れ便秘である可能性もあります。つまり出るべきものが全部出てないということも。

 「隠れ便秘」を解消し、腸内細菌のバランスを理想に近づけ、宿便をとるのによいとされるのは、肉食を控え、穀物や食物繊維をたっぷり取ること。これは、多くの医師が唱える一番の対策だといわれます。オリゴ糖、食物繊維、乳酸菌などを摂取するのもいいとされます。また、少食や1日断食をすると、腸内細菌のバランスが改善することは実験で実証されています。

 断食経験者の話で、何も食べないのに、便や目やにや鼻汁など、さまざまなものが体内から噴出し、全部出てしまうと、すっきりして健康になると聞いたことがあります。毎日食べているだけで、必要のないものまで体内に抱え込んでいることも十分に考えられるのではないでしょうか。

---2002.3.9 (c) Mica Okamoto ---

 

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