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[No.103:魚を食べて健康に!]


 スーパーなどの魚売場の前を通ると「サカナ、サカナ、サカナ〜」という歌が聞こえてきます。その歌のせいか、魚離れした人たちが魚を再認識してきたように思えます。

 魚を食べると健康によいとされますが、その健康効果はいろいろあります。
 「魚を食べる回数が多いほど、心臓病のリスクが減る」という米国での2つの大規模調査の結果が米医学誌に掲載されました。8万4000人を対象にしたハーバード大の結果によると、心臓病にかかる人は魚を食べる回数が月に1回未満の人が最も多かったのです。また、1月に1〜3回食べるなら21%、週1回なら29%、週2〜4回なら31%、週5回以上なら34%のリスクが減る結果となりました。

 マグロやブリなどの青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸を多く摂るほど、動脈硬化を防ぐ効果があるとされていますが、それを裏付ける結果となっています。

 必要なカロリーの約40%を魚の油から摂るエスキモーに心臓病が少ないのも、日本人が心臓病で亡くなる数が欧米人の4分の1〜8分の1と少ないのも、DHAやEPAが多く含まれている青魚をよく食べるからだといわれています。

 DHAやEPAには血管の中に塊ができるのを予防したり、血液をサラサラにする効果がもあり、その結果、高血圧も予防できます。

 他にも、魚の健康効果は、前立腺ガンの予防、心臓発作による突然死のリスク減、タバコによる害の抑制、また、すぐキレて凶悪犯罪に走るのを防ぐなどの脳や精神面への影響、眼にもよいという発表もあります。

 その一方で気になるのがダイオキシンの汚染。ダイオキシンは脂肪に蓄積されやすいので、沿岸部で獲れる脂肪の多い魚は要注意。近海の魚は想像以上に汚染が進んでいるという調査結果もあるため、近海ものに比べて汚染度の低い遠洋や回遊魚を選んだり、近海ものでも場所を考慮するなど、配慮が必要です。魚を食べる場合は、内臓、頭、エラなどは取り除いたほうがよいでしょう。

 昔の日本人は、汚染のない魚をたくさん食べて魚の栄養価を十分にとっていたことを考えると、なんて健康な暮らしをしていたんだろう、と少しうらやましくなりますね。

---2002.4.27 (c) Mica Okamoto ---

 

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