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[No.116 : 身体に優しい入浴術]


 1月から2月にかけた頃は1年のうちで最も寒い時期。冬になると靴下や手袋が欠かせない人は多いと思いますが、手足の先が冷えてしまうのは、生命維持機能のせい。気温が低い時期が続くと、人間の身体は重要な内臓に血液を集める生理機能があるのです。そのため、寒さが厳しいと手足の抹消血管が収縮して手足の先が冷えるのです。

 冷えが続く、”冷え性”になると、頭痛、肩こり、腰痛、生理痛、むくみなどの症状も起こしてしまい、他の病気の要因にもなります。

 冷えを改善するのにおすすめなのが入浴です。身体を芯から温めると、自律神経のバランスが整い、内臓機能も改善します。その効果をあげるには、身体に負担をかけない入浴法を心がけることがポイントです。

身体に負担をかけない入浴法

お湯の温度は40℃以下

 42℃以上の熱いお湯は、交感神経を刺激して血管を収縮させてしまうため身体の表面だけが熱くなり芯まで温まりません。そのうえ、興奮してしまってリラックスできないため、就寝前に入るとかえって目が冴えてしまって眠れなくなることもあります。
 また、熱いお湯だと脱水傾向になりやすいため、血液の粘りが強くなるうえに、血液を固まらせる働きをする血小板が活性化するため、血栓ができやすくなります。

入浴のタイミング

 早朝は1日のうちでも血圧が上昇して脈拍が増加し、血液粘度が急に高くなるので、最も血栓症が起きやすい時間帯です。心臓の弱い人や高血圧の人は、この時間帯は避けたほうがいいでしょう。
 食前・食後すぐの入浴は、全身の血行が良くなって胃に回る血液が不足しがちになるため、消化不良になってしまいます。また、飲酒後は脱水傾向になっているので、思わぬ事故につながりやすいので入浴はやめましょう。

身体を芯から温める「半身浴」

 「お風呂は肩までつかりなさい」とよくいわれますが、肩まで入ってしまうと、心臓や肺に水圧がかかってしまうので、全身への血流が悪くなり血液が下半身に行きにくくなります。その結果、下半身が十分に温まりません。
 身体の芯から温まる入浴法としておすすめなのが、「半身浴」です。
 「半身浴」は、38℃〜39℃のぬるめのお湯に胸あたりまで20〜30分間ゆっくりつかる方法です。心臓や肺に水圧がかからないので、全身の血行がよくなるため下半身も温まり、全身の冷えを解消します。ただし、冬は風呂場の気温が低く、お湯から出ている上半身が冷えやすいので、肩にバスタオルをかけたりTシャツを着たりして入るとよいでしょう。

ダイエット効果&ストレス解消できる「中温反復入浴法」

「中温反復入浴法」は、38〜39℃のお湯に出たり入ったりする方法です。40℃以下の温度だと、血圧を急に上げないので体に安全です。また、ぬるめのお湯にゆっくり入ると体の芯まで温まり、全身の血液循環がよくなって驚くほど汗をかくため、新陳代謝が活発になり、基礎代謝が上がってダイエット効果が期待できます。また、凝りや痛みの元になる疲労物質を分解して疲れをとるため、肩こり、腰痛などを軽減し、冷え性にも効果があります。

Step1. 【かかり湯】
バスタブのふたを開けたり、シャワーを出したままにして、バスルーム全体を温めます。身体の汚れを落とし、お湯に慣らすために、足、腰、お腹…と心臓から遠い順にお湯をかけます。

Step2. 【プレ入浴5分】
38〜39℃のお湯に5分程度つかります。この5分間で、よごれで詰まった毛穴が開かれます。

Step3. 【休憩5分】
バスタブから出て約5分間休みます。お湯から出ることによって静水圧が解かれ、代謝が活発になります。この間にシャンプーをしましょう。

Step4. 【メイン入浴8分】
メイン入浴を8分間。4〜5分で汗がじわじわ出始めます。角質が潤い、汗とともに老廃物も出やすくなります。エネルギーの消費量が上がり、シェイプアップ効果が高まります。

Step5. 【休憩5分】
バスタブから出て約5分間休みます。この間に手足を洗います。足の先から心臓に向かって、手は指先から洗いましょう。

Step6. 【フォロー入浴5〜8分】
フォロ−入浴を約5〜8分間行って温熱効果を高め、汗を出しましょう。追い炊きや熱いお湯をたして、バスタブの温度が下がらないように注意しましょう。

Step7. 【浴後の休憩20分】
最後に全身を洗います。下腹部から胸の方向へ持ち上げるように、腕は下から上にすりあげるように。洗い流したら、やや熱めのシャワーを浴びて終了。 疲労を残さないためと健康のために横になって休みます。必ず水分を補給しましょう。


むくみに効く「足湯」

 むくみや疲れで足がだるい時や、風邪などでお風呂に入れない時には「足湯」がおすすめ。
 42度くらいのちょっと熱めのお湯をバケツや洗面器などに入れ、くるぶしより3〜4cm上まで15〜20分つかります。お湯の温度が下がってきたら、熱いお湯をつぎ足して温度を保つのがポイントです。足を温めるだけで、全身の疲労回復や心身のリラックスに効果を発揮します。

アロマセラピーのエッセンシャルオイルを入れるなら

 精油のスウィートオレンジやレモンに含まれるリモネンという成分は、血行を促す作用があります。寒い時期の入浴に、バスタブにこれらの精油を5滴程度入れて入浴すると、仄かな香りで気分もリラックスし、より一層体を温めることができます。

---2005.1.16 (c) Mica Okamoto ---

 

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