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 プリメント成分集中講座 「メラトニン」
第3回:さまざまな効果

 メラトニンの効果として知られるのは、睡眠調節効果です。その他にもメラトニンには、さまざまな効果があります。今回は、メラトニンのさまざまな効果について取り上げます。

抗酸化作用

 メラトニンは活性酸素を消すだけでなく、体内での活性酸素を消去する酵素の働きも高めてくれます。そのため、メラトニンの抗酸化作用は、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンC、Eを上回ります。

 例えば、マウスの実験では、老化に伴って生じる脳のDNAの酸化がメラトニンを投与することで低く抑えられました。また、アルツハイマー患者の脳で増える有害成分が細胞に酸化ダメージを与えるのを、メラトニンが防いだという米国の報告もあります。

コレステロールを下げる

 スペインでは、悪玉コレステロールの上昇を抑え、脂質の酸化を防ぐという研究結果が報告されています。

ストレス緩和

 メラトニンには、ストレスを和らげる効果があります。
 ラット無理矢理水槽に入れた実験で、ラットの胃粘膜を調べた結果、ストレスにより胃粘膜がただれましたが、メラトニンを投与したラットは、胃粘膜のただれが3分の1と軽かったのです。

測湾症の進行をくい止める

 背骨がS字に曲がってしまう「脊椎測湾症」は、その85%が思春期の女子に発症します。この病気の原因が、メラトニン欠乏症であることがわかりました。

ガン抑制作用

 メラトニンのガン抑制作用が低下すると、脳、胸、肺、胃、肝臓など各種のがん細胞の増加につながるという「メラトニン仮説」が87年に提唱され、各国で研究が進んでいます。すでに、メラトニンを一緒に使うことによりガン治療の化学療法や放射線療法による副作用をなくすという報告がされています。

 国立環境研究所は細胞を使った実験をし、メラトニンのガン抑制作用が、高圧線や家電製品などの磁界によって低下したり、消失したりすることも発表しています。

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 このようにメラトニンは、人体にさまざまな効果を発揮します。
 しかし、まだわかっていないことも多いので、サプリメントとして利用する場合は、人間で効果の実証されている睡眠リズム障害の場合に用いるようにしましょう。

 本来メラトニンは、人体に存在するホルモンです。サプリメントとして外部から補うよりも、昼夜逆転の生活を改めて、夜は部屋を暗くして、自分のメラトニンの量を増やすようにすることが大切です。

 また、メラトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンから作られます。トリプトファンを多く含む食品、くるみ、ゴマ、ふ、落花生、マグロ、サンマなどを食べるようにしましょう。

---2001.12.10 (c) by Mica Okamoto ---


第1回:人体でのメラトニンの働き第2回:睡眠ー覚醒リズムを整える効果

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