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[No.17:テロ事件、2週間後の街は]


 マンハッタンのワールドトレードセンターがテロによって破壊され、あの悪夢のような出来事から約2週間、今もなお行方不明者の捜索が続けられているものの、ほぼ生存者発見の望みはありません。

 事故発生当時から、行方不明者を探し出すために家族などによって作られた写真付きのプロフィールが、街中の広場や駅などに貼られていますが、その周りには花やキャンドルが添えられ、今はまるで神社のようです。

 ワールドトレードセンターからほど近い広場であるユニオンスクエアもその一つであり、犠牲者の写真や供え物などで溢れ、1日中多くの人が追悼のために立ち寄るメモリアルと化している、といっても過言ではありません。

 一方、一部交通機関の閉鎖はあるものの、人々の生活は普通に戻り、NYはいつもと変わらぬ活気を取り戻しつつあるかのようにも見受けられます。いつも観光客や買い物客で賑わっている5番街もいつもとなんら変わりなく、人々はショッピングや食事などを楽しんでいます。

 が、しかし、やはりどこかが違う。ほとんどの店舗にはアメリカ国旗が掲げられており、ディスプレイもなんとなく控えめです。

 サックス・フィフス・アベニューやバーグドルフ・アンド・グッドマンといった大手小売店は一時、ウインドウ・ディスプレーをすべて撤去し、アメリカ国旗や白い花、被害者への追悼メッセージを飾るのみとなっていました。

 また、ティファニー、ブルガリ、ヴァン・クリフ・アンド・アーペルといった宝飾店も、そのウインドウからジュエリー類を全て取り除き、被害者とその家族や友人への追悼と悲しみのメッセージが書かれたカードのみをディスプレイするといった状態です。

 テロの思惑にはまらぬよう、NYジュリアーニ市長は普段通り生活するようにと市民に呼びかけ、平静を保つよう努力していますが、予想もしなかったこの惨事による衝撃はあまりにも強烈すぎて、完全に元に戻るまでには相当時間がかかりそうです。

 この無差別的なテロによる攻撃により、外国人を含む多くの人々が命を落とし、アメリカ経済は苦境に立たされています。また、報復を目的とした戦争など不安定な状態はまだまだ続きますが、この事態を乗り切ろうと、ニューヨーカー達は強く立ち向かっています。

---2001.9.25 (c) Kayoko Okochi ---

 

 

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