毎年秋になると新しいフレグランスが続々登場しますが、この秋も新しいタイプの香りでデパートのカウンターが賑わっています。最も目立ったプロモーションをしているのはラルフ・ローレンの「グラマラス」。

　コレクション同様、ペネロペ・クルスをイメージ・モデルに起用し、新しくて若々しいグラマーを謳ったこのフレグランスは、クレメンタイン、リリー、カシミア・ムスク、テューブ・ローズのミックスが甘く香るエキゾティックなもので、軽い香りが多い最近の傾向からすると、濃厚で新鮮な香りです。値段も＄70と、ラルフが出している他のフレグランスよりも高めで、ラグジュアリーな大人のイメージをアピールしています。

　ハイビスカスとペッパーをミックスしたフレッシュな香りの「Madness」はヨーロッパのジュエリーブランド、Chopard（ショパール）が発表した、70年代を思わせるセクシーな雰囲気のフレグランス。ルービックキューブのようなデザインと真っ赤なボトルがグラマラスなイメージを引きたてます。

　また、５Ｓ（ファイブ・エス）の、５段階の香りのノートが楽しめるライトでモダンなフレグランス「Metasense」が注目を浴びています。フレッシュ・ブリーズから始まり、バイオレット、ピーチ・シトラス、サンダルウッド、そしてラストノートはムスク＆アンバーというように時間とともに香りが変化し、同時にアロマテラピー効果でリラックスできるというのがポイント。

　他にデザイナー系で話題を集めているフレグランスといえば、マーク・ジェイコブスのフレグランス。ガーデニアの香りをメインにフィーチャーし、ホワイト・ペッパーとムスクでひねりを加えています。イメージ・モデルにはソフィア・コッポラを起用し、上半身裸でプールにつかっている広告写真が目を引きます。

　最後にグッチが買収して以来初めて、サンローランから発売するフレグランス「 Nu / ヌー」。フランス語でヌードという意味のフレグランスはワイルド・オーキッドとベルガモットが香るセクシーでフレッシュな香り。

　そろそろ夏のさわやかな香りに飽きた方は、この秋冬はグラマラスでユニークなフレグランスに挑戦してみてはいかがでしょうか？今回ご紹介した製品は日本ではまだ未発売のものがほとんどだと思いますので、アメリカにご旅行の際はチェックしてみてください。