[No.19:G・アルマーニのインテリアショップ]
以前は若いアーティストやファッションデザイナー達の小さなブティックばかりが集まっていたSOHOも、最近はCHANEL、LUIS VUITTON、HOGANなどをはじめとするヨーロッパ有名ブランドの店が建ち並び、ここは五番街かと錯覚してしまうようなエリアに変貌しつつあります。
「CASA ARMAINI」もその一つで、ジョルジオ・アルマーニが新しい事業としてスタートさせたインテリア雑貨のお店が先頃オープン。店内は白を基調に、彼のミニマリズムを主張するかのようなとてもすっきりしたインテリアで、そこに置かれているテーブルやコーヒーテーブル、ソファのデザインも素材のクォリテイを引き出す、とてもシンプルなもの。
なかでも注目すべきは、アジアン・フュージョン的なテーブルウエアライン。かなり和のテイストを取り入れており、四角いお皿や湯のみ茶碗、急須といったものまで揃います。色は淡いグレーやグリーン、ブルーを使っており、シックに仕上げているのもポイント。
地下はベッドまわりと、その他の机やクローゼットなどの売り場。扉を閉めてしまうと見た目はただの四角いボックスになってしまうクローゼットやデスクは、なかなかユニークなデザインです。
しかし、みなさんもご想像のとおり、どれをとっても値段が高い。キャンドルスタンドやフォトフレームといった雑貨などをとっても、これってゼロが一つ多いんじゃない?っていう感じ。
そして、個人的には何故イタリア人がアメリカで和食器なの?とか、あまり新鮮味や面白みがないのでは?とか、批判的な目で見てしまったのも正直なところ。まあ向こうも私なんて相手にしてないんですけど…。しかし、SOHOであんなの誰が買うんだろ。(しつこいって?)
何はともあれ、レストラン経営に化粧品業界への参入、更にインテリア雑貨の展開と多角化が進むG・アルマーニの今後の行方に注目したいと思います。
---2001.10.9 (c) Kayoko Okochi ---
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