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[No.30:2001年 NYのクリスマス風景]


 NYのクリスマスは、テロの影響もあり自粛されるのかと思いきや、全くそんな雰囲気はなく、街中に美しいイルミネーションが輝き、ファンタジックな世界が広がっています。NY復興のために展開されているNYキャンペーンも手伝って、ロックフェラーセンターやセントラルパークをはじめ、今年のイルミネーションはアメリカの愛国心を示す赤、青、白が多く使われているのが特徴です。

 日本ではクリスマスを家族で過ごすのは子供のときまでで、カップルや友達同士で食事をしたり、ギフト交換をしたりしますよね。アメリカの会社はクリスマスホリデーは4連休、多いところは新年までお休みするため、ほとんどの人は実家に戻り、ツリーの飾り付けをしたり、ターキーディナーの食卓を囲んだりして、家族でゆっくり過ごします。

 ギフトは両親、兄弟、親戚などそれぞれに用意するので、ショッピングに掛ける時間も大変なもの。購入したギフトはクリスマスツリーの下に置き、25日の朝にみんなでそろって開けるのがしきたりです。

 景気の影響で例年に比べると、一人当たりがクリスマスギフトに使うお金は減っていると伝えられているものの、店舗も過剰在庫を懸念して早くからセールをスタートし、多くの買い物客を取り込んでいます。

 観光地として有名なブロード・ウェイの中心、タイムズスクエアに先日オープンしたトイザラスは、プレゼントのおもちゃを買いに来るファミリーや店内にある観覧車を目当てに大行列。

 人気商品はなんといっても「ハリーポッター」のキャラクター商品で、その他夏に公開されたアニメーションのキャラクター「シュレック」や女の子にはバービーが相変わらずの人気のようです。

 大人たちは、洋服やコスメ、アクセサリー、皮製の小物などが一般的に人気ですが、日本人のように、何万円もするジュエリーや高級ブランド品を買うというのはごく稀なケース。もっとカジュアルで相手のセンスに合うものや、笑わせるようなユーモアのあるものが好まれます。

 ファミリーや会社同士で贈り物をする場合(日本でいうとお歳暮)は、ギフトバスケットといって、チーズやクラッカー、ハム、ワイン、チョコレートといった食べ物の詰め合わせが多く、それを食べながら家でテレビやビデオを見る・・・ これが典型的なアメリカ人のクリスマスです。ちょっと日本のお正月に似てるかも。

  …………☆* Merry Christmas & Happy New Year!! *☆…………

---2001.12.18 (c) Kayoko Okochi ---

 

 

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