[No.32:くつろぎムードのある新ショップたち]
NYの景気は下降気味とはいえ、最近新しいお店が続々オープンしています。もともと9月にオープンを予定していたトライベッカ地区のイッセイ・ミヤケのブティックは、テロ事件で延期になってしまったものの無事オープン。また、2年程前から開店が告知され、時期を過ぎても全く開く気配がなかったPradaのソーホー店も2〜3週間前にオープンしました。
そしてスタイリッシュなデニムスタイル旋風を起こした『Earl Jean』もこのほどソーホーにマンハッタン初のフラッグストアをオープン。日本では4、5年前にアール・ジーン・ジーンズの大ブームが起きたのは記憶に新しいところです。私も東京で原宿の店に立ち寄ったことがありましたが、なんとNYにはまだフラッグストアが無かったんですね。
日本は何でも最先端のものが揃っているので、「Earlなんてもう古い」と思われるかもしれませんが、NYではSevenやディーゼルなどと並んで今も人気が高く、バーニーズやヘンリーベンデルといった大型店をはじめ、多くのセレクトショップで売られています。
快適かつお洒落なスタイルを提案する『Earl Jean』の新しいお店は、ブティックというよりも、暖炉やイージーチェアなどが設置されたアパートメントのようなこのスペース。すべてアールジーンのコレクションで構成されており、洋服と同じくインテリアもとてもリラックスした雰囲気です。
定番のジーンズやデニムジャケット、シャツなどの他、コットンパンツやこのNYフラッグショップで新しくスタートしたアクセサリーラインのベルトやブーツ、シューズにも今後注目が集まりそうです。
最近のブティックのトレンドとして、ただ洋服を買いに店に来てもらうのではなく、カフェのように友達と待ち合わせたり、遊びに来てもらい、デザイナーの家に招待されたような雰囲気を楽しんでもらうといったコンセプトの店づくりがよく見られます。クールなコミュニティとしてファッションピープルに支持されることが、ビジネスの成功につながると言えそうです。
---2002.1.8 (c) Kayoko Okochi ---
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