[No.41:素敵な結婚式にするには]
指輪、ドレスが決まったら、次は式をどこで挙げるか、どんな内容にするか、そしてギフトレジストリーの作成……とやることはまだまだたくさんあります。結婚準備はとても楽しいプロセスでもありますが、お互いに忙しかったり、意見が合わなかったり、そこに両親がしゃしゃり出て来たり、何かと大変そう。
アメリカではウエディングの費用は新婦側が持ちます。ですから自分の家からお嫁に行きたいという人、大きな屋敷を持つ人は、コーディネーターなどを雇って家をパーティー会場にセットアップし、ケータリングを使ってお客様をもてなします。
もちろんホテルなどを利用する場合も多分にあるわけで、特にNYではパーティー形式によって選択肢も豊富。例えば今年オープンしたばかりの『リッツカールトン・バッテリーパーク』は、ラグジュアリーな施設はもちろんのこと、川岸やブリッジの眺めも最高にロマンティック!
また、スタイリッシュでコンテンポラリーなスタイルを好むカップルには、『W』といった最先端のブティックホテル、広いところでガーデンパーティーをしたければ郊外のリゾート地など、この他にも素敵な場所がたくさんあります。
パーティーでは、料理を楽しみながら歓談した後は、ダンスホールで踊るというのが定番。どれだけ多くの人がダンスを楽しんでいるかというのが、ミュージックバンドの力の見せ所でもあるのでバンド選びも慎重になります。
ギフトレジストリーとは、ご存知の方も多いと思いますが、親戚や友人など結婚式参列者の人に自分たちの欲しいものリストを送り、その中から予算内で贈りたいモノを選んでもらうというシステム。
カップルが新居に必要なものを好きな店で事前にセレクトし、リストを作成してもらえば、後はお店がやりとりしてくれます。バーニーズニューヨークやバーグドルフ、メイシーズといった有名デパートやインテリア・キッチン用品を扱う店では必ずレジストリーが用意されています。
新郎新婦も自分たちが欲しいものがもらえるし、贈る方もギフトに悩む時間が省けるし、お金のない人は相応のギフトを選べるというもので、とても合理的というわけ。日本でもこのシステムを取り入れようと考える企業は少なくありませんが、古くからある慣習を変えるのはなかなか難しく、定着していないようです。
最後に、超多忙なカップルには、ドレス選びから式のコーディネートまで、すべてオンラインで済ませることができるウエディングサイトの利用も可能です。実際にどのくらいの人が使用しているかは分かりませんが、とてもNYらしいビジネスといえそうです。
---2002.3.12 (c) Kayoko Okochi ---
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