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[No.12: 紫外線はシワの最大の敵]


 4月に入ると、温かな陽射しが気持ちいい日が増えてきます。お花見やスポーツなど、外で過ごす日も多くなるのではないでしょうか。そうなると肌の陽射し対策は欠かせません。

 紫外線を浴びるとシミができるのはご存知のとおり。表皮の一番下の基底層にあるメラノサイトがメラニンをたくさん産み出し、色素沈着を起こします。これがシミやそばかすの原因になります。シワも同様に太陽の紫外線が原因のひとつです。

 夏など長時間日光にさらされていると、急性の皮膚障害および炎症を起こします。いわゆる日焼けですが、日光による慢性の皮膚障害のことを光老化といいます。背中や下半身などは、老人でも比較的ハリのある肌を保っていますが、顔はシワがあります。これは顔がいつも外に出たままなので、光老化してしまっているのです。

 シワのない若い肌の表皮の断面は、角質層がうすく、表面に細かい凹凸があり、角質層の下の真皮の中には、コラーゲンが縦横無尽に走っています。表面の凹凸をキメといい、キメがあると弾力性があり、コラーゲンがあるとハリのある肌になります。

 一方、長い間光老化を受けた肌は、表皮からキメが失われ、表面は平らになり、真皮には細切れのコラーゲンしかありません。こうなるとシワがたくさんできています。

 コラーゲンは真皮のなかで柱のように束で走り、弾力繊維がバネのように張っていて、ベッドのスプリングのような役目をします。紫外線は弾力繊維を断ち切ってしまうため、支えを失った弾力繊維は細かい状態で増え、肌は全体にダラーッと伸びてしまい、弾力がなくなります。紫外線を浴び続けると、光老化のせいでコラーゲンが減り、ハリを失った肌にはシワが寄ってしまうのです。

 光老化を防ぐには、紫外線を浴びないこと。UV-A、UV-B両方をカットするサンスクリーンを塗るのが手っ取り早いでしょう。昔は「日をたくさん浴びると、健康になる」といわれていました。その理由はビタミンDの合成に紫外線が必要だったからですが、ビタミンD合成には顔や手などに1日15分も日光を浴びれば十分であることがわかっています。逆に最近、長い間日光を浴びると、光老化や皮膚ガンの原因など弊害のほうが多いと、いわれるようになりました。

 外で過ごすときは、なるべく直射日光は避け、サンスクリーンで日よけ対策も整えて行くのが、肌にはよさそうです。

---2000.4.1 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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