[No.04: アメリカのファッション・アイコン]
世界中どこでも、セレブリティのファッションは注目の的。その時代によってファッション・アイコン、またはリーダーと言われる有名人が必ずいます。
ハリウッドでは、各パーティやイベントなどで、どのスターがどのデザイナーの服を着るかという報道が必ずつきもので、PR効果を狙ったアパレルメーカーは、多くのスターたちにスーツやドレスを送りつけるとのこと。ファッションモデルよりもリアリティがあり、また、人気のあるセレブが、公の場でそのブランドを身につけるということは、絶大な宣伝効果があるわけです。
現在、アメリカでスタイリッシュなスターとして最も注目を浴びているのは、女優のクロエ・セヴィニ。インディーズ系の作品に多く出演してきた彼女は、映画「ボーイズ・ドント・クライ」でアカデミー賞にノミネートされるまで、女優としての知名度は低いものでした。
しかし、ファッション業界では、5年程前から『MIU MIU』の広告キャンペーンに登場したり、ランウェイモデルを務めたりと、優れたファッションセンスは以前から評価されていたのです。
彼女はイブ・サン・ローランがお気に入りで、ビンテージコレクターでもあるほど。最近では、セリーヌやバレンシアガなども好んで着ています。ただ、彼女の場合、ワンショルダーのドレスにベレー帽をかぶったり、ジャケットを超ミニドレスのように着てみたり、シンプルなグレーのスウェットなども帽子やアクセサリーなどでアレンジしたりとすべてがクロエ流のスタイル。
クロエのセンスは、クラシックとグランジがミックスされた個性的な着こなしと業界で絶賛されています。彼女を見ていると、ブランドや流行ばかりを追いかけるのではなく、自分のスタイルを持って、着こなしに工夫をしたり楽しむことこそが、本当のお洒落であることに気づかされます。
女優として、ファッション・アイコンとして、クロエは今後更なる注目を集めることでしょう。
---2000.12.26 (c) 2000 by Kayoko Okochi ---
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