この『LA MER』は、1964年にマックス・ヒューバーというNASA航空宇宙局の物理学者が、実験中に負った火傷を治すために自ら開発したのが始まり。その原料に用いられているのは、海藻、カルシウム、マグネシウム、ポタシウム、鉄分、レチシン、ビタミンＣ、Ｄ、Ｅ、Ｂ12、サンフラワー等、ごく一般的にスキンケアの原料として用いられるものばかり。

　しかし、『クリーム・ドゥ・ラ・メール』がミラクル・クリームと呼ばれる秘密は原料ではなく、むしろその製法にあります。配合された個々の原料の天然成分を栄養分豊富な酵素エキスとして生まれ変わらせるため、低温、低圧で熟成させるプロセスを用いた製法は、３〜４ヶ月を要するとのこと。そのため値段も高く、大量生産もできないようです。

　これを機会にトライしてみようと、早速友人とビバリーヒルズのニーマン・マーカスへ。まずは、テスターを手に塗ってみました。かなりヘビーなクリームで、においや手触りは、昔懐かしいニベアみたいな感じ。そこへ店員がやってきて、様々な効果の説明やクリームのパッティング方法を教えてくれました。

　クリームより軽いモイスチャーローションもなかなかの使い心地でしたが、＄130という値段を聞いてちょっと引いてしまい、いろいろ悩んだあげく、とりあえず一番小さいサイズ、30mlのクリーム（＄85）を購入。　使い始めて約１週間が経ちますが、なんとなく肌のきめが細かくなって、つるつるになってきたような気がします。

　高価なクリームだから肌にいいはずという思い込みか、本当に肌に効果的か結論を出すにはもう少し時間がかかりそうです。結局私の友人は、再度店に足を運び合計４個のクリームを購入して、満足げに帰っていきました。