Home Health Supplement Child Diet Beauty  
Dietトップ
     
 

【肥満はなぜ危険なのか】


 痩せる・・・。それは、多くの女性が望んでいることです。そして、その痩せたい理由を聞いてみると、きれいになりたいから、太っていると恥ずかしいから、お腹が出ているから、彼氏が欲しいから、素敵な洋服が着たいから、注目を浴びたいから・・・など美容上の問題をあげる人がほとんどです。

 実は、彼女たちの多くは、実際には痩せる必要のない「極痩せ志向」の人たちで、単に痩せれば美しくなれるという錯覚に基づき、痩せたいと思っている人が多いのです。

 このように痩せる必要がないのに痩せたいと思っている人が多い一方で、痩せなければならない人も増えています。本当に痩せる必要のある人たち、いわゆる『肥満体型の人たち』で、その判定基準はいろいろあります。

 現在最もポピュラーな肥満判定法は、ボディマスインデックス(BMI)。これは国民栄養調査でも使われており日本肥満学会で奨励されている方法です。

 BMIでは、自分の体重(kg)を身長(m)の二乗で割った結果の数値が25以上を肥満としています。これは、数値が25以上になると病気にかかりやすくなるということから設定されたもので、22の時が最も病気にかかりにくいと言われています。

 肥満者が痩せる必要がある理由は、見た目がよくないからではなく、肥満が様々な病気や傷害に陥りやすい危険信号だからなのです。

肥満はなぜ危険信号なのか?

    事故にあう確率が高い。
     →体の動きが鈍くなるため、ぶつかったり交通事故などにあう確率が高くなります。

    婦人科系の病気にかかりやすい。
     →卵巣機能異常からホルモン分泌が悪くなり、月経異常や月経不順、不妊、子宮ガンや卵巣ガンにかかりやすくなります。

    疲労しやすい。
     →大きな体を動かすため、疲労しやすく回復にも時間がかかります。

    心臓に大きな負担がかかる。
     →動悸、息切れを起こしやすくなり、高血圧になる確率も上がります。

    足や腰に負担がかかる。
     →体重が重いため体を支えている腰や足に負担がかかり、腰痛、ねんざ、骨折、股ずれなどを起こしやすくなります。

    血液中にも脂肪が増える。
     →血液中にコレステロールや中性脂肪が増え、高脂血症や動脈硬化になりやすく、放っておくと心筋梗塞や脳梗塞へと発展する危険性があります。

    肝機能が悪くなる。
     →過食により、肝臓に負担がかかり機能が低下します。肥満者の半数以上は肝臓に脂肪がたまる脂肪肝であると言われています。

    インシュリンの分泌異常を起こす。
     →過食により、インシュリンの分泌異常が起こり糖尿病にかかりやすくなります。

 その他、肥満者は非肥満者に比べて、高尿酸血症、胆石、乳ガンなどにもかかりやすいというデーターもあります。

 肥満の危険性、おわかりいただけたでしょうか?
 若い女性たちのように痩せすぎ志向もよくありませんが、肥満は病気の前兆になりうることを認識してほしいと思います。

---2001.8.18 (c) Mari Wakasugi ---


【Diet】トップページ