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【ご飯は本当に太りやすい?】


 ご飯というと、太りやすいというイメージをもっている人が多いようです。ダイエット中のためご飯は食べないようにしているという話もよく耳にします。太るということは、体内に蓄えられている体脂肪が増加するということですが、本当にご飯は太りやすいのでしょうか?

 まずは、主食となる穀類の1食分あたりのカロリーを比べてみると、ご飯を普通の茶碗に軽く1杯分だと約200kcal、バターロール2個は約220kcal、パスタ1皿は約350kcalとなり、パスタはソースによってカロリーはもっと上がりますし、バターロールにジャムやバターをつけると、さらにカロリーアップします。このように単純にカロリーだけ比較してみると、ご飯のカロリーは他の穀類よりもやや低めということがわかります。

 また、カロリーの他にもうひとつ、太りやすいか否かのキーポイントとなるのがインシュリンの分泌です。

 食事をすると、食べたものが消化吸収され血液中に運ばれます。そして、血液中に糖分が増えると、それに応じて膵臓からインシュリンが分泌されます。

 このインシュリンの働きによって糖分は、身体の隅々まで運ばれ、身体を動かしたり頭を働かせたりするエネルギー源となることができます。

 しかし、インシュリンには、脂肪細胞を刺激して、消化吸収されて体内に入ってきた脂肪を脂肪細胞の中に活発に取り入れ、体脂肪の合成を促進する働きがあります。さらには、体脂肪の分解を抑制する働きや食欲増進作用などもあります。

 食べたものの種類によって、血糖値の上昇の仕方が違うため、血液中の糖分が急に増える食べ物を食べると、食後に血糖値が急上昇し、その結果、インシュリンの分泌量も急上昇し、体脂肪合成などの作用が強くなり、太ってしまうことになります。

 したがって、インシュリンの分泌ができるだけおだやかになるようなメニューが、太りにくい食事ということになります。

 そこで、白米と、ロールパンや食パンを使ってインシュリンの分泌量の実験をしてみると、ご飯の方がインシュリン分泌の急上昇が少ないことがわかりました。

 ライ麦パンのように食物繊維を多く含み、インシュリンの分泌を急上昇させないようなパンもありますが、通常、白米はパンに比べて太りにくく、同じおかずで、同じカロリーのロールパン(or食パン)とご飯を食べたとすると、ロールパンの方が太りやすいということがおわかりいただけると思います。精米していない玄米では、白米よりも食物繊維を多く含んでいるので、同じご飯でも、白米よりも太りにくいといえます。

 セットメニューで主食をパンかご飯のどちらかを選ぶことができる時、もしあなたがダイエット中なら、これからは、ご飯を選ぶのをおすすめします。ただし、いくらご飯がいいといっても量には気をつけてください。

---2002.4.6 (c) Mari Wakasugi ---


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