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【ストレッチで痩せる体質づくり】


 ダイエットというと、運動か食事制限しかない!と思いがちですが、そうではありません。ストレッチやマッサージでも、十分痩せる効果が現れます。

 人間が食べ物で摂取したエネルギーを消費するルートは、3つあります。
 1つは、心臓や内臓の動き、呼吸など人間が生きていくうえでのベーシックな動きのために使われるエネルギーである「基礎代謝(安静時代謝)」、2つ目は、仕事やスポーツなどで身体を動かして消費される「生活活動代謝」、そして3つ目は、食事した際に消化・吸収に伴って熱を発散するときに消費される「食事誘導性体熱産生(DIT)」です。

 運動は、2つ目の「生活活動代謝」にあたりますが、運動をしなくても、基礎代謝とDITを高めれば太りにくくなります。

 基礎代謝は、1日の全消費エネルギーの約60%を占め、全身のさまざまな場所で行われるなかでも最も多い場所が筋肉です。したがって、筋肉の衰えが、基礎代謝量を下げる最大の原因になります。

 筋力アップには、通勤時に階段を使う回数を増やしたり、電車でつま先立ちをしたり、全身を使ってストレッチを取り入れながら掃除するだけでも効果があります。

 また、運動量が少なくデスクワークなどで同じ姿勢を続けることが多い人は、肩凝りなどが起こります。こうなると、筋肉の血流が悪いせいで酸素の供給が減ってしまい、エネルギーが消費されづらく、疲労物質もたまります。しかし、ストレッチやマッサージをすると、筋肉が緩まり、血行がよくなり、酸素の取り込み量が増え、代謝がアップします。

 DITは個人差が大きいですが、一般に、運動習慣があり、筋肉量が多く、基礎代謝が高い人の方がDITが高いのです。また、脂肪の多い太ったタイプよりも筋肉モリモリのがっしりタイプの人のほうが、また、肥満者よりも適正体重の人のほうが高いのです。

 このように、基礎代謝やDITを高くするには筋肉量が問題になります。筋肉量を増やすには、ジョギングやスポーツなどの運動習慣ではなく、家庭でストレッチするのも十分なのです。体の各部位をていねいにストレッチすると、体が温まり血行がよくなります。代謝がアップすれば、冷え症も改善し、むくみもとれるというメリットもあります。

 冬は寒いし、時間もないし、なかなか運動する気が起こりませんが、コタツに入ってダラダラと過ごしていると太るばかりです。家のなかで、テレビを見ながら、家事の合間にストレッチを心がけ、筋力アップして代謝を高くする体質を作れば、太らなくてすむでしょう。

---2000.12.22 (c) Mica Okamoto ---


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