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  CINEMA DIARY


   

[No.08:ショコラ Chocolat]


(2000/米)
製作総指揮:アラン・C・ブロンクィスト / メリル・ポスター / ボブ・ワインスタイン / ハーベイ・ワインスタイン
製作:デビッド・ブラウン / レスリー・ホレラン
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブズ
原作:ジョアンヌ・ハリス
撮影:ロジャー・プラット
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:ジュリエット・ビノシュ / ジョニー・デップ / ジュディ・デンチ / アルフレッド・モリーナ / レナ・オリン / キャリー・アン・モス / ピーター・ストーメア / レスリー・キャロン / ビクトワール・ティビソル / ヒュー・オコナー

感想

 もっとたくさんチョコレートが出てくるのかと思ったが、お店のスペースにすると、ほんの少し。でも、その数種類のショコラが、ひとつひとつ違った効果を発揮している。

 ジュリエット・ビノシュの優しげな含み笑いの後、すぐに村人たちには幸せが運ばれてくる。妻としての古い考えに縛られDVに悩む女性は、ショコラを食べて、解放される。みんな、ショコラのおかげで、古い因習から解き放たれ、心も体も自由になる。

 北風とともにやってくる赤ずきんの母娘という設定なんて、まるでおとぎ話。ショコラひとつで、こんなに幸せになれるのか、と思える一方、食べ物が五感に与える影響を忘れてしまっている現代人に気づく。食べ物は空腹を満たすだけのものではない。もっともっと大きくて力強い何かを人に与えてくれるのだ。

 飽食の時代といわれる現代は、間違った食事法のせいでさまざまな不幸を招いている。食べ物のもつスピリットに気づけなくなっている人が多いのは、情報が多すぎるのと自由に食べ物が手に入りすぎるせい。

 断食の風習は大いにけっこう。
間違った解放の仕方で、不幸になっている人々に、元来人がもっている五感を自覚させるには、もう断食しかない、とも思ってしまう。今の世の中、心を解放するショコラなんてこれ以上必要ないでしょう?

---2002.5.30 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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