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[No.038 :がん予防の心得]

 敬老の日にふと「自分はどんな死に方をするのだろう」と思った。病気で苦しみながらより眠っているうちに静かに息を引き取るほうがいいと漠然と思っていたが、先日がんの闘病の様子をつづった本を読んだため、がんだけはなんとか避けたいと強烈な思いを抱いた。

 とはいえ、平成13年の死亡数を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物で30万586人。つまり30%ががんで亡くなっている。

 部位別に見ると、以前、日本人が最もかかりやすいのは胃がんだった。漬け物や干物などの塩分の高い食事が多いのが原因とされる。80年代には大腸がんが増え、肝臓がんや乳がんも増加。統計を見ると胃がんを除くどの部位のがんも右肩上がりに年々増えている。

 90年代後半には、胃がんを抜いて肺がんが1位に。男女別に見ると女性はまだ胃がんがトップだが男性は肺がんが圧倒的。原因はもちろん喫煙とされる。女性の喫煙者の増加を考えると、女性も肺がんが1位になるのも時間の問題だろう。

 では、がんにならないためにはどうすればいいか。
 肝臓がんや乳がんは高脂肪、高たんぱくの食事が原因とされている。大腸がんの原因は、食物繊維摂取の不足が一因である。つまりどのがんも食の欧米化が大きな要因になっているのだ。

 そう考えれば、「がん予防=和食中心の食生活」と誰でも考えるだろう。塩分を摂りすぎないようにすれば和食中心にすることでがん予防になる。ご飯と野菜や魚中心で食物繊維の多い食事をできるだけ継続していきたい。

 しかし他にもがんの原因になるとされるものがいくつかある。環境ホルモン、食品添加物、化学物質……禁煙をしていても副流煙の被害もある。いくら自分で努力しても避けきれないものが多い。

 もしがんになってしまっても、早期発見で95%は助かるといわれている。定期的な検診でできるだけ早期発見することが大切だ。乳がんは触診などで自分でもチェックできる。

 国立がんセンターの「がん予防12ヵ条」や米国癌研究財団の「がん予防14ヵ条」はわかりやすくまとめられていて、毎日の生活のなかの目安になる。自分の身体を自分で守るためには、間違った情報に振り回されず、正しい知識を増やし、日常に生かすことを心がけていきたい。

[ 参考サイト]
厚生労働省統計資料〜死亡数・死亡率・死因
 (厚生労働省平成13年人口動態統計月報年計(概数)の概況)

国立がんセンター「がん予防12ヵ条」

---2002.9.17 (c) Mica Okamoto ---

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