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[No.061: ひょっとして、ノロウイルス?]

 先週、夜中に足が冷えて何度も目が覚め、「なんか気持ち悪い…」とトイレにいくと嘔吐…。朝起きるに起きたが、まともに立ってられない状態で、ゴロゴロと腹痛がきてフラフラとトイレに行き着いた後、しばらく籠もることに。トイレから出ると、こたつに入り込み、身体が温まるといつのまにか眠ってしまった。

 30分ほどで目が覚めたが、なんとなく腹痛が続き、起きるとヤバイ感じ。電話とメールで急ぎの用事は済ませ、電話を横にまたぐったりと横になった。腹痛で嘔吐・下痢が続くと、やる気もなくなり、異常なほどマイナス思考になって「このままダメになってしまうのか…」と情けない気分になってしまう。

 とりあえず身体のなかには何も残ってないと思える程出てしまえば、少しは安心して動けるものだ。元気はなくても車があればなんとかなると思って外出し、短時間で仕事を済ませた。

 結局その日は悪寒と腹痛を抱えながら、ほとんど横になって過ごした。
 その日の夜、寝ころびながら「お腹痛い…しんどい…」とつぶやく私を見た息子が、「ノロウイルスじゃないの?」「え?ノロウイルスって、高齢者施設での集団感染がニュースになった?」ニュースで取り上げられたばかりの時だったので、大変な病気だとビビってしまった。

 ノロウイルスは、カキなどの二枚貝の食中毒の原因になる病原体のひとつで、体内に入ると小腸の粘膜で増殖する。主な症状は、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、38℃以下の発熱で、風邪とよく似ているという。「まさに、コレだ」と思った。11月から3月にかけて、最も多く患者が発生するという。そういえば、この時期、小学校ではインフルエンザの心配とともに、”お腹の風邪”も必ず流行するのを思い出した。

 ノロウイルスにやられて重症になるのは、体力や免疫力の低下している、老人や子どもが多く、一般成人は感染しても症状が出ない人も多いのだそうだ。どこかの企業の食堂でノロウイルスが発見されたが、重症者は出なかったという報道が最近あったこと思い出した。

 予防するには、二枚貝は充分に加熱してから食べること、トイレの後や食事前、調理前にはよく手を洗うことやタオルや調理器具、食器は常に清潔なものを使用することなどがあげられる。

 でも、二枚貝は食べてないし、汚染された何かを食べたのだろうか……子どもたちも同じものを食べてるはずなのに、なぜ私だけ?体力が落ちてるのかな?などといろいろな思いが頭をよぎった。

 翌日も水分だけとって何も食べずにいたら腹痛はおさまった。その日の夜遅くには、さすがに空腹感というか、何かを食べてみたい!という衝動にかられてパンを食べた。

 次の日、食欲はなかったが、とりあえず通常の食事はできるようになった。量は少な目にしたが。その翌日には、完全にいつも通りに戻った。夜中に嘔吐してから3日で復活した。

 今日、国立感染症研究所の感染症情報センターが「急増していた感染性胃腸炎はようやくピークを越えつつあるようだ。冬に流行するその他の感染症の報告数も軒並み減少している」と発表した。先週、大騒ぎになったのは、年末年始の休暇や病医院の休診の影響も大きいと考えられるという。

 ”感染性胃腸炎”といわれれば、あまり印象に残らなかっただろうが、”ノロウイルス”という耳慣れない言葉を聞いて、なにか新しい病気かと大袈裟に捉えた自分も反省した。最近、健康番組が増えて、聞き慣れない名前の病気や症候群などを知ると、流行に飛びつく若者のように、変に自分も周りも大仰に捉えてしまう。でも、医療現場の人からすれば、「何を今更」ということも多いのではないだろうか。素人の知らない病気の名前などたくさんあって当然。気になる言葉があれば、きちんと調べて正しく理解することを心がけようと思った。

 今回の件で、冬に流行る食中毒があることを身をもって知った。久々の病気らしい症状で自分でもびっくりした。未だに原因はわからないが、お正月のしまりのない生活で免疫力も落ちていたのだろう。生活を正して、体力増強を心がけなければ!とつくづく思った。

---2005.1.20 (c) Mica Okamoto ---

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