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エコロジー【こんなに使われている!食品添加物】



ハム&ソーセージに使われる添加物

ハム・ソーセージには添加物がいっぱい!

 ハム・ソーセージは、豚肉を主原料に塩や砂糖、香辛料で味をつけて熟成させ、乾燥・スモーク・ボイルなどをしてできあがります。

 しかし、工場で大量生産する加工食品には、変色・変質の防止するための保存料や酸化防止剤、結着力を増大させるための糊料、味が変わらないよう風味を出す調味料、保水性を高めてしっとりした感じを出す乳化剤、つや出し、塩なれなど、化学調味料とともに多くの添加物が使われています。

 例えば、リン酸塩Naなどの重合リン酸塩は、粗悪な原料から商品をつくり出すことができるため、ハム・ソーセージやかまぼこなどの練り製品によく使われています。リン酸を摂りすぎると、体内のカルシウムと結合して体外に排出させる働きをするため、骨がもろくなるなどの原因になります。日本人はカルシウム不足で、カルシウム摂取に気をつけている人も多いでしょうが、加工品を食べることででリン摂取が増えれば、いつまでだってもカルシウム不足は改善されないことになります。

 ほかの添加物でも発ガン性や変異原性(遺伝子に異常を起こさせる毒性のこと)、慢性毒性(長期間与えた場合に起こる各臓器の肥大や未発達、行動の異常など)などのあるものが多く使われています。すぐに反応が現れなくても、知らず知らずのうちに体内に貯まって、ある日突然、頭痛、吐き気、皮膚のかゆみなどの症状を発する化学物質過敏症のような影響が出ることもあります。

「ハム・ソーセージの添加物危険度表」で、危険度をチェック!

見た目をよくし、日持ちさせるため

 添加物なしのものは、製造して真空パックに入れても10日間くらいしか保存は効かず、開封後は、すぐに食べないといけません。しかし、店頭に並べて売る場合、製造から運搬などもあわせて、できた当初と同じ状態でできるだけ長い期間保存が効くほうが売る方に都合がよくなります。そのため、添加物を使ったものなら、保存は1か月くらい効きます。

 生の肉を調味液につけて加工すると、時間がたつにつれて色目が悪くなり、酸化され質も劣化しますが、発色剤を使えば、肉をおいしそうなピンク色に保ち、急激な劣化も防げます。発色剤で使われる亜硝酸ナトリウムは、色目をよくするとともに、ボツリヌス菌の繁殖を抑える目的でも使われています。また少々原料が新鮮でなくても、調味料や乳化剤で味をよくすることもできるのです。肉の劣化は食中毒にもつながるため、衛生面に配慮しての添加物はある程度やむをえないという考えの企業が多いため、添加物を使う企業が減らないのでしょう。

表示で判断しづらく、アレルギーの心配も

 以前、牛乳アレルギーの子どもがソーセージを食べてアナフィラキシーという急性のアレルギー症状を起こしました。そのハムには「カゼインナトリウム」という牛乳たんぱくの一種で作られた添加物が入っていました。表示はあっても、牛乳とはわからず食べてしまった結果です。

 また、別の牛乳アレルギーの子どもが「たんぱく加水分解物」と表示された調味料の入ったハムを食べ、咳とじんましんを発症しました。たんぱく加水分解物の原料には、牛すじや鶏がらのたんぱく質が使われていることが多く、まれにカゼインも使われることもあります。

 ハム・ソーセージにはペッパーなどの香辛料がよく使われますが、最近、香辛料がアレルギーの原因の上位にあがってきています。また、味をマイルドにするためにでんぷんが入っていることがありますが、でんぷんの原料はとうもろこしかじゃがいもかわかりません。  このように表示だけではアレルギー物質かどうか判断できないものも含まれていることが多いのです。

安全なハム・ソーセージを選ぶには

    1.表示を見て、添加物が入っているものは避ける。
    2.天然の添加物のものを選ぶ。
    3.アレルギーの心配のある人は食べないほうが安心。

 ハム・ソーセージは、味、見た目、保存などあらゆる観点からさまざまなものが混ぜられて加工された食品です。表示だけでは、なにが入っているかを完全に把握できません。とくに、乳幼児の場合、動物性たんぱく質で食物アレルギーを起こすことが多いことを考えると、安全なハム・ソーセージと言い切れるものを探すのは自分で手作りする以外難しいことかもしれません。

 最近は、無添加と表示されているものも多いのですが、表示を注意して見ないと、意外に入っているものです。アレルギーのある人は、あまりひんぱんに食べないほうがいいかもしれません。


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