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[No.014:ワカメのヌルヌル成分アルギン酸]


 暦の上では秋ですが、まだまだ残暑が厳しい日が続いています。こんな時はさっぱりとした酢の物が食べたくなりますね。そして、酢の物といえば欠かせないのがワカメです。

 ワカメの表面はヌルヌルっとしていますが、このヌルヌル成分の正体をご存知でしょうか?その名は、アルギン酸。そして、このアルギン酸は、身体にとって非常に有効な成分なのです。

■アルギン酸とは?

 水溶性(水に溶ける)の食物繊維の一種。ワカメや昆布などの海藻類に多く含まれています。ヌルヌルした感触が特徴です。

■アルギン酸の効用

    血液中のコレステロールを低下させる

     アルギン酸は、コレステロールを吸着する働きがあります。このためコレステロールの沈着が原因で起こる動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などが予防できます。

    体内の余分なナトリウムを排泄させ、むくみを解消

     アルギン酸は、体内でナトリウムと結合し、便の材料となって排泄されます。このためナトリウムのとりすぎが原因のひとつである高血圧を改善する働きがあります。また、体内に余分なナトリウムがあると水分を貯め込みやすく、むくみの原因となります。このため、アルギン酸はむくみも予防してくれます。

■多く含まれる食品

 ワカメ、昆布、ひじき、あらめなどの海藻類に豊富に含まれますが、その量はワカメが圧倒的に多く、ワカメの乾燥重量の40%〜60%がアルギン酸です。また、ワカメに続いてアルギン酸が豊富なのは昆布で、乾燥重量の30%程度含まれています。

■効果的な食べ方

 1度に大量に摂取するよりも、こまめに分けて摂取する方が、その効果を十分に引き出すことができます。朝食で、ワカメの味噌汁、昼食で海藻サラダ、夕食でワカメの酢の物といった形で、毎食、食べる方法が一番です

 昆布は、だしとして使われることが多いようですが、アルギン酸はだし汁には、ほとんど移行しません。したがって、だしをとり終わった後の昆布も煮物などにして食べるようにするといいでしょう。

 国民栄養調査によると日本人は、現在、脂肪と塩分をとりすぎているという結果が出ています。血中のコレステロール(脂肪の一種)や、体内の余分なナトリウムを排泄してくれるアルギン酸は、今の日本人にとって、もっとも適した栄養素といえるのではないでしょうか。

---2001.9.1 (c) 2001 by Mari Wakasugi ---

 

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