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[No.023:高血圧の予防と対策には『減塩+カリウム』]


 厚生労働省の推奨する塩分摂取量は1日10g以下。しかし、国民栄養調査の最新(平成12年度)結果によると、実際、日本人の塩の平均摂取量は12.3gとなっています。

 塩をとりすぎると、血中の塩分濃度が上がりすぎてしまいます。すると体は血管以外にある水分を血液中に送り込んで塩分濃度を一定に保とうします。その結果、血液の全体量が増えて血圧が上昇し、高血圧となります。

 高血圧は、自覚症状がほとんどないため、知らない間に経過し、やがて血管や心臓や腎臓などに障害を与えます。このため、サイレントキラーという呼び名もあります。

 10年以上、高血圧を放置しておくと、血管はその圧力により壁が厚く固くなり弾力性が失われてもろくなります。その結果、血管がやぶれたり、傷つきやすくなります。傷ついた血管は、コレステロールが沈着しやすくなり血液の流れも悪くなります。このため高血圧になると、高脂血症、動脈硬化、心疾患、脳卒中などにかかりやすくなるわけです。

 高血圧の予防と対策のためには、加工食品や調味料の摂取を控えて塩分の摂取量を減らすことが一番ですが、それと同時に体内に余分にある塩分の排出を促す働きをするカリウムの摂取も大切です。

 カリウムは、ストレス、慢性的な下痢、利尿剤の長期利用、コーヒー、アルコール、甘い物の長期大量摂取などにより不足しやすくなります。海藻、青菜、バナナ、すいか、柿、サツマイモなどに豊富含まれていますので、カリウム不足や血圧が気になる方は、これらの食品を多くとるように心がけるといいでしょう。

 高血圧の人の中には、塩分摂取量を減らしても遺伝的に血圧低下に結びつかない人もいるようですが、半数以上の人は、体内塩分量の低下と連動して血圧も下がります。低塩分高カリウム食は、血圧だけでなく身体にいい食事でもあるので、血圧が気になるならまずは、塩分摂取を控えカリウムを多めにとることから始めてみてはいかがでしょうか?

---2002.3.9 (c) Mari Wakasugi ---

 

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