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[No.007: 甘味料の安全性]


 低カロリー食品には砂糖とは違う甘味料が使われています。カロリーが低いので甘いものが好きでダイエットしている人にはうれしいですが、その安全性には問題があるというデータがあります。

◆ステビアで妊娠率低下&精子減少

 ステビアはパラグアイやブラジルが原産の植物で、葉や茎からの抽出されたものが甘味料として使われています。砂糖より250〜300倍も甘いので、原住民は100年以上も昔から甘味を摂るのに利用していました。また、不妊作用や避妊作用があると昔からいわれていました。

 68年にステビアの葉と茎の抽出液を用いたラットの実験で妊娠率が低下し、出産する子どもの数が減少したと、科学誌「サイエンス」に報告されました。

 現在EUでは発ガン性などのデータ不十分で食品添加物としての使用を不許可にしています。アメリカでも現在使用は不許可とされています。

 また、EU食品科学委員会(SCF)では、雄のラットを用いた実験で、ステビアが精子形成の減少、貯精嚢の重量低下などの結果が出たというデータを元に、雄の生殖器に影響を及ぼしていると報告しています。

 一方、日本では、科学誌「サイエンス」の報告は「一部の誤った情報が源になっていた」(国立医薬品食品衛生研究所)と否定し、ステビアは安全な天然甘味料としています。驚くことは、雄のラットの実験は日本で行われたものだったのに、日本の研究者たちはEUの学者とは違った評価をしたことです。日本で安全だとされた研究データの大半は、EUでは不十分な実験として退けられていました。

◆脳腫瘍の心配があるアスパルテーム

 アスパルテームはアスパラギン酸とフェニルアラニンという2種類のアミノ酸とメチルアルコールとを結合させた合成甘味料。砂糖の180〜220倍の甘さを持ち日本では83年に認可されました。味の素の「パルスィート」や「コカコーラライト」などでもお馴染みです。

 明らかにわかっている問題は、アミノ酸の代謝がうまくいかないフェニルケトン尿症の子どもが摂取すると、脳に障害を起こす恐れがあります。新生児の数万人に1人がこの体質をもって生まれるといわれています。

 また、妊娠したラットに食べさせた実験では、食欲がなくなり、体重の増え方が極端に悪くなり、また生まれた子どもは体重の増え方が悪く、生存率もやや低く、目の開き方が遅いものがいました。

 さらに脳腫瘍との関係も指摘されています。ワシントン大学医学部のジョー・オルニー博士は「20年以上前のアスパルテームの動物実験で認められた脳腫瘍がアメリカ人に激増」と警告しています。

 ステビアについては、先進諸外国が不許可にしている添加物を、日本では安全だとしており、アスパルテームは各国が認可しているにもかかわらず、安全性を指摘するデータや学者がいます。一般の消費者にとっては、国の認可がひとつの目安になりますが、それさえも分かれるとなると、あとは自分の判断するしかありません。安全性の評価の場合は慎重さを重ねたほうが、より信頼できるのではと思います。

参考:「食品と暮らしの安全」No.128、「食品添加物危険度事典」

---2000.2.26 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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