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[No.011:女性が男性化している!]


 最近、女性の身体が男性化しているといわれています。ホルモンバランスの崩れが主な原因と考えられています。

■女性の男性化の症状
 ・小さな物音にイライラしやすくなり、怒りっぽくなる。
 ・女性らしい肌のきめ細かさがなくなり、吹き出物など肌荒れが目立つ。
 ・髪の毛が硬くなり、髪のつやも失われる。また、すね毛や口の周りの体毛が濃くなる。
 ・声が低くなり、太くなる。

 これらは女性ホルモンのバランスが崩れると起こりやすい症状です。しかし、ホルモンのアンバランスが最もはっきりわかるのは、生理不順。生理が来なくなったり、3ヶ月に一度あったかと思うと、1週間であったりするのは、明らかに女性ホルモンのアンバランスによるものです。

■なぜこんな症状が起こる?

 女性は思春期を過ぎると、女性ホルモンの分泌が急激に増え、女性らしい身体になってきます。20〜30代のホルモン分泌量は安定していますが、40代を過ぎて50代前後になると女性ホルモンは一気に減少します。そのため、頭痛や心身の不安定などのトラブルに悩まされる更年期障害が起こります。

 男性は男性ホルモンしか分泌されませんが、女性の身体には女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)と男性ホルモン(テストステロン)の両方が存在します。男性ホルモンはひじょうにわずかだけ分泌されていて、心身の安定を保つ役割を果たしています。

 健康であれば大量の女性ホルモンが、男性ホルモンの働きを抑えていますが、何らかの原因で女性ホルモンが正しく分泌されなくなると、男性ホルモンの働きが表面化し、身体を男性っぽくしてしまうのです。

■原因はストレスと無理なダイエット

 20〜30代の女性は、仕事、出産、子育てなど人生のなかでも忙しい時期で、ストレスのたまることもひじょうに多いでしょう。ストレスがたまると精神的な部分から身体の機能に影響を及ぼします。

 女性ホルモンは脳にある視床下部から指令を受けて、下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンに刺激されて、分泌されています。さらに視床下部は女性ホルモンだけでなく、すべてのホルモンバランスを調整しようと下垂体に指令を伝えています。

 また、視床下部は体内のホルモンだけでなく、心の動きや自律神経の働きをつかさどる中枢でもあるため、ストレスが過剰になると、それらのバランスが乱れ、ホルモン分泌まで影響を与えてしまいます。

 また、りんごダイエットなどの単品ダイエットは身体に必要な栄養が不足し、身体の機能がきちんと働かなくなる恐れがあります。それと同時に食べたいのに食べてはいけないというストレスも起こります。無理なダイエットは、身体にも精神にも影響を及ぼし、女性ホルモンバランスの崩れの原因となります。

■予防と治療

 まず、ホルモンバランスを保つためには充分な睡眠と休養、栄養バランスの摂れた食事、日ごろからのストレスコントロールが大切です。ストレスがたまってきたら、自分にあった方法で上手にストレス解消をはかりましょう。

 ホルモンバランスが崩れたかなと思ったら、婦人科で診てもらいましょう。産婦人科での血液検査でホルモン量を測定できます。異常が認められたら、医師の診断により、漢方薬やホルモン剤などによる治療を受けます。

 漢方薬では「当帰芍薬散」「加味逍遥散」「桂枝茯苓丸」の3種がよく処方されます。また、最近更年期障害の治療法として注目を集めている女性ホルモン補充療法(HRT療法)は不足している女性ホルモンを補い、ホルモンバランスを整えて行くものです。

 婦人科系のことは、すぐに病院へいきにくいもの。生理不順をほうっておいて後で大変になることも少なくないそうです。日頃からストレスをうまく発散し、身体の変化には気をつけながら、無理をしないようにしたいですね。

---2000.3.25 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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