I'm fine ! といつでも言える暮らしのために役立つ情報がいっぱいです。      
Home Health Supplement Child DietBeauty  
Healthトップ>[Pickup News]>No.014  
 


[No.014:歯周病が死を招く?!]


 歯垢や歯石がたまり、歯茎の炎症を起こす歯周病(歯槽膿漏)。口臭がひどくなり、歯茎がはれて血が出たり、ひどくなると歯茎が崩れ、歯が抜け落ちることも。歯周病は歯や歯茎などの口のなかだけでなく、体全体に影響を与えることがわかりました。

◆歯周病が心臓病や早産を導く

 アメリカの歯周病学会の元会長であるカリフォルニア大ロサンゼルス校のマイケル・ニューマン教授は、「歯周病の人は健康な歯茎の人に比べて、心筋梗塞を起こす確立が3倍高い」と発表しました。

 また、妊娠した女性が歯周病を抱えていると、早産になる確立が7倍以上も高まるそうです。この数字は、アルコール中毒や高齢出産のケースより、高い危険度です。「乳幼児の死亡の最大の原因が早産なので、歯周病を治すだけで、早産になる確立を2割は減らせる」とニューマン教授は話しています。

 心筋梗塞や早産だけでなく、肺炎や糖尿病なども歯周病が原因で発病、悪化することがわかり始めました。これらのデータを元に「Floss or Die?(デンタルフロスを使って歯周病を予防するか、死を選ぶか?)」というキャンペーンを現在、同学会は行っています。

◆歯周病菌が体内に広がり、ほかの病気を引き起こす

 ニューマン教授によると「炎症した歯茎は組織がすかすかなので、歯周病菌が体内に簡単に入ってしまう。歯周病菌は血流にのって全身に散らばり、血管の内側にはりつき炎症を引き起こす。これが動脈硬化の引き金になる」といいます。心筋梗塞の患者の血管を調べると、動脈硬化が進んだ場所から歯周病菌が見つかるそうです。

 また、歯周病菌による炎症が強くなると、血液中に新たな炎症物質が増え、これらが動脈硬化を悪化させ、妊娠中の女性の子宮を異常収縮させ、早産を引き起こします。

 さらに、インスリンの効きを悪くする作用もあるため、糖尿病が進行してしまうことや、歯周病菌がのどから入って肺炎を起こすこともあります。

◆予防はデンタルフロスで歯垢を除去

 歯周病のすみかは、歯と歯茎の間。ここは歯ブラシより食べカスなどをとりやすいデンタルフロスで掃除して、歯垢を追い出すのが歯周病予防のポイントです。歯周病菌が増えるまで48時間以上はかかるので、2〜3日のペースで掃除すればいいのだとか。また、歯石はだんだんたまっていくので、半年に1度は歯科医院でとってもらうことも大切です。

 歯周病はいったんなると、治療が長引きます。デンタルフロスや歯間ブラシで歯垢をためないように心がけましょう。また、歯周病予防用の歯ブラシなどデンタルグッズもいろいろあるので、使いやすいものを選ぶのが毎日の予防につながります。

歯周病が気になる人は【歯周病チェック】でチェックしてみて!

                   

---2000.4.7 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

Healthトップページ