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[No.030:本物キムチの健康パワー]


 夏になるとキムチを食べたくなりませんか?暑い夏にホットなキムチを食べると食もすすみ、汗をかいてさっぱりするという人も多いようです。

■本物のキムチとは?

 韓国人の食卓には欠かせないキムチ。韓国では代々伝わっている各家庭の味があり、レシピが違うといいます。韓国古来のものだと思いきや、元来キムチは白菜を塩水につけただけのもので、16世紀ごろ、日本から唐辛子が韓国に伝わってから現在の形になったといわれています。

 韓国で一般的に漬けられるキムチには、白菜、大根、ニラ、ニンニク、ネギ、たまねぎ、しょうが、りんご、梨、柿、にんじん、ごま、松の実、なつめ、唐辛子といった植物性のもののほかに、アミ(小エビ)の塩辛、イワシの塩辛、煮干しの粉、スルメ、牡蛎、アワビ、タコといったものも一緒に漬け込みます。ですから、動物性タンパク質をたくさん含んだ栄養価の高いものなのです。

■多量の乳酸菌

 漬け物のほとんどが乳酸菌による発酵食品です。キムチにも乳酸菌が含まれていますが、1gに含まれる乳酸菌は、ぬか漬けの3400万に対し、キムチは8億!その数はヨーグルトに匹敵するほどの量で、漬け物のなかでも群を抜いています。キムチに乳酸菌が多い理由は、動物性タンパク質のせい。乳酸菌は塩辛などの動物性タンパク質などをエサにして増えているのです。

 一部の乳酸菌は腸に到達する前に胃液で死んでしまいますが、キムチに含まれる乳酸菌、ラクトバチルスは生きたまま腸に届き、腸内のビフィズス菌を増加させ、悪玉菌が住みにくい環境を作り出しています。

 乳酸菌は整腸作用だけではなく、悪玉菌を攻撃して、免疫力を高める効果もあります。腸がきれいになると、あらゆる病気を予防できるため、ガン、心臓病、脳卒中や生活習慣病にも効果があります。

 さらに唐辛子には塩味をひきたたせる効果があるため、キムチは他の漬け物に比べ塩分量が少なめ。乳酸菌は塩分が高いと生育しにくい性質があるため、キムチに含まれる唐辛子は結果的に乳酸菌を増やすことを助けているのです。そのおかげで、他の漬け物を食べる場合よりも、塩分の摂りすぎを抑えることになります。

■ほかのスタミナ成分

 キムチの漬けダレである「薬念(ヤンニョム)」。動物性タンパク質を加えて手をかけて作った薬念には、乳酸菌だけではなく、さまざまな栄養素が含まれています。

 インスリンと共同してエネルギー代謝を促進するタウリン、疲労の抵抗力を強めるアスパラギン酸、アルコール分解を助けるニコチン酸などが含まれているのです。これらは、栄養ドリンクにも含まれている成分です。キムチは、スタミナアップにつながります。韓国ではこの赤い汁をご飯にかけて食べるそうですが、キムチの栄養を残さず取り入れようとする長年の知恵なのでしょう。

 日本で売られているキムチは、白菜を化学調味料などで味付けした赤い漬け汁に漬け込んだだけのものが多く、本当のキムチはなかなかありません。昨年、本物のキムチの基準について国際問題になったほどです。内容表示に魚介類の表示がないものだと、いくらたくさん食べてもキムチの健康パワーの恩恵を受けられないということになります。本物のキムチを見極めて、キムチパワーで夏を乗り切りましょう。

---2000.8.5 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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