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[No.098:ひどい歯ぎしりは、他の病気の恐れも]


 睡眠中にギリギリと不快な音を出す「歯ぎしり」。他人の歯ぎしりは気になりますが、自分の歯ぎしりについては、なかなかわかりません。

 原因はさまざまで、成長期には噛み合わせを調節するために歯ぎしりをする場合もあります。噛み合わせに関係なく毎夜歯ぎしりをする人も多く、まだ原因は解明されていませんが、疲労やストレス、情緒不安定などに歯の噛み合わせが関係して起こるのではないか、といわれています。

 睡眠時だけではなく目覚めているときもカチカチと歯を噛み合わせたり、歯をくいしばったりします。このような習癖を「ブラキシズム」と呼びます。

 ブラキシズムは、歯の摩滅、破損、歯の治療後の修復物が脱落する原因となると考えられています。また、ブラキシズムは歯や顎に強い力がかかるため、歯の痛みや肩凝りを起こしたり、顎関節症や歯周病につながるともいわれています。ちなみに睡眠中に無意識に噛みしめる力は、ガムを強く噛んだ時の十数倍にも及ぶ場合もあります。

 睡眠中の歯ぎしりを防ぐには、マウスピースやプロテクターに似たナイトガードなどがあります。噛み合わせが悪い場合は、それを治し、歯並びを整えることが大切です。あおむけで寝られやすい低い枕にし、リラックスして安眠できる環境を整えるのも重要です。また、ストレスを軽減するために、自己暗示療法や行動療法、あまりひどい場合は抗うつ薬などの薬物療法が行われることもあります。

 顎関節症の痛みがひどい場合は、「スプリント療法」も効果があります。スプリントというレジンのプレートを使用した治療法で、顔の形や姿勢なども考慮に入れて行われます。24時間装着して顎の筋肉をリハビリしながら顎の歪みを元にもどしていく方法です。

 歯ぎしりは、誰にでもある生理現象なので、疲れたときだけ歯ぎしりする程度の人ならあまり心配することはありません。ただ、周りの人に頻繁に指摘されたり、朝起きたときに顎が痛い、歯が浮いた感じがするなどの自覚症状がある人は、一度歯科医院で診てもらったほうがいいでしょう。

---2002.3.23 (c) Mica Okamoto ---

 

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