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[No.102:チビダラ飲みで虫歯が増える]


 虫歯予防のために食後の歯磨き、歯間ブラシの使用など、こまめに行っている人は多いと思います。また、甘い食物も虫歯の原因になるため、食事と食事の間に甘いものを食べる回数を減らしたり、スナック菓子をダラダラと食べないようにしたり、間食にも気をつけている人も少なくないでしょう。

 そこで、忘れがちなのが飲み物です。間食をあまり食べない人でも、甘い飲み物を飲む回数が多いと、虫歯の原因になってしまうのです。

 歯の表面では、ミネラルが浸透したり奪われたりを繰り返しています。奪われるのを脱灰、歯に戻って結晶化するのを再・石灰化と呼びます。脱灰と再石灰化のバランスには、口のなかの細菌の種類や量、唾液の性質や量、飲食の頻度や種類、ブラッシングなどによって個人差があります。

 歯の表面に虫歯の原因菌を含むプラークがあると、虫歯の原因菌があるため、たとえば、ジュースを飲むとその直後からそのプラークは酸性になります。唾液の中性に戻す能力が強いと酸性のプラークはすぐに中性に戻ります。しかし、ミュータンス菌のような強い原因菌があれば、砂糖をとったときに、特に強い酸性になってしまいます。

 口に砂糖が入ると、約30秒後から30分間、歯が溶けるほどの強い酸性が続くため、カルシウムが流出し脱灰が起こります。つまり、「甘い物が口のなかにある時間+30分」が虫歯になりやすい時なのです。そのほかの時間にいくら一生懸命歯磨きしていても、この状態が存在するだけで虫歯の可能性が出てきてしまうのです。

 甘い間食を食べなくても、甘い清涼飲料水、あるいは、ほんの少し砂糖を入れた紅茶やコーヒーを仕事などをしながらちびちび飲むと、甘いものが口のなかにある停滞期間+30分がずっと連続することになります。そうなると、唾液などによって、口のなかが中性に戻る機会を失ってしまい、虫歯ができるための状況が続くことになります。

 また、本物の虫歯の前に目に見えないミニ虫歯の時期があります。ミニ虫歯があり、甘い飲み物をちびちび飲んでいると、虫歯をどんどん作ってしまうことにもなりかねません。

 虫歯に関しては砂糖の量は関係ないため、甘いキャンディやチョコレートでもスポーツドリンクでも同じ状況になります。

 最近は、ほんのり甘い清涼飲料水や機能性飲料などが増え、それを常にバッグや腰につけてチビダラ飲みをする人も少なくありません。虫歯予防には間食だけでなく、甘い飲み物にも注意しましょう。

---2002.4.20 (c) Mica Okamoto ---

 

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