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[No.106:口呼吸で免疫力が低下する?!]


 花粉症やアレルギー性鼻炎の人が増え、鼻での呼吸が難しくなっている人が増えています。その原因のひとつに「口呼吸」があるといわれています。

 鼻呼吸では、空気が鼻を通過する間に、鼻毛や粘膜によってホコリや異物などが取り除かれ、適度な温度や湿度を与えられ肺に運ばれるため、肺への負担が少なく酸素を取り入れられます。しかし、口呼吸だと鼻呼吸のような空気の浄化が行われず喉にホコリや粘膜などが付着し、扁桃が悪化し、免疫力が落ちるというのです。

 本来、呼吸は鼻から行うのが普通です。哺乳動物はすべて鼻呼吸をしており、口呼吸を覚えてしまったのは人間のみだといわれます。

 最近、口呼吸が多くなったのは、早くから乳児に離乳食を与えることが原因の一つです。赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲みながら、鼻呼吸を覚えるのですが、鼻呼吸を覚えないうちに離乳食を与えてしまったために、口から食べ物が入るのと同時に、楽にできる口呼吸を覚えてしまうというわけです。一般に、乳児は5ヶ月になると離乳食を始めるよう薦められます。これが早すぎるというのです。

 もうひとつの原因はおしゃぶり。おしゃぶりをしなかったり、早くやめさせたりすると、鼻呼吸が身につかないまま口呼吸になるのです。欧米では4〜5歳までおしゃぶりをしている子をよく見かけます。日本ではおしゃぶりは歯並びに影響するので早くとったほうがいいといわれますが、根拠がないそうです。そういえば、おしゃぶりをしていると、赤ちゃんは落ち着きます。おしゃぶりには、さまざまな効果があるのでしょう。

 最近の子どもにアトピーや喘息が多いのも、口呼吸の影響だとか。そういえば、子どもがTVゲームに熱中しているときは、ポカーンと口が開いています。大人でも何かに夢中になると、口ポカになる人を見かけます。W杯サッカーを観戦中に、拳は握りしめても、口ポカ状態の人がいるかもしれません。

 あるテレビ番組で、小学生に口ポカ状態と口にテープを貼った状態で、計算問題、握力測定、背筋力測定をさせていました。どれも口にテープのほうが能力がアップしていました。鼻呼吸のほうが酸素が全身に行き渡るため、能力が発揮される、といわれると思わず納得してしまいます。

 口呼吸の矯正法は、おしゃぶりをする、口に医療用のテープを貼る、口をとじてガムを噛む、といった状態で1〜2時間過ごすことを続けることです。2週間くらいで効果が表れるそうです。

 「私はちゃんと鼻呼吸している」という人でも、睡眠中はわかりません。朝起きたときに、唇が乾いていたり、喉がヒリヒリする人は、寝ている間、口呼吸している可能性があります。

 うちの子どもたちもアトピーや喘息があるので、ぜひこの機会に口呼吸をやめさせたいと思い、医療用のテープやおしゃぶりを購入。赤ちゃんのときには全く使わなかったおしゃぶりを今頃試しています。これで、少しでもいろいろな能力がアップし、アレルギー症状が改善されるのなら、やってみる価値はあるかな、と思っています。

---2002.6.15 (c) Mica Okamoto ---

 

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