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[No.127 :黄砂とアレルギー]


 花粉症が終わったのに、目がかゆい、鼻水が止まらないという人は、黄砂が原 因かもしれません。

黄砂現象とは

 主に中国の乾燥地帯(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯で強風(偏西風)により吹き上げられた多量の砂塵が上空の風に運ばれて、日本、韓国、中国などで降下する現象をいいます。一般的には、春季(3月〜5月、4月がピーク)に多く見られ、濃度が濃い場合は、空が黄褐色に煙ることがあります。

 日本では、1980年代から増加傾向を示し、1971年以降、2000〜2002年にかけて最多を記録していますが、毎年の変動が大きく、長期的な傾向ははっきりしていません。

 ただ、大気中に浮遊する黄砂は、地球の気候と関係していることが最近の研究によって明かにされつつあるため、将来的には黄砂現象の発生も予測できるようになるかもしれません。

黄砂とアレルギー

 黄砂の粒子は直径0.1mm以下の細かい土の砂粒で、化学組成的には、CaCO3(炭酸カルシウム)が10%以上を占めています。CaCO3(炭酸カルシウム)は、アルカリ性で、酸性雨の中和効果があるともいわれています。

 黄砂の粒子を吸い込むと、気道を刺激するため咳が出ます。喘息の持病のある人は、排気ガスの中に含まれる直径10μm以下の浮遊粒子状物質 (SPM)と同様に、黄砂が気道に入ると発作の因子になるため、黄砂が多い日にはマスクでの予防が必要です。

 また、黄砂は花粉と同様、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎を悪化させます。花粉症が落ち着いたのに、また症状がぶりかえした人は黄砂が原因かもしれません。花粉症対策と同様にメガネやマスクで砂粒が入らないようにしましょう。

 黄砂そのものやアレルギーとの関連など、まだわからないことが多いのが実情ですが、飛んでくる砂粒に対して、花粉症対策が代用できます。

 車にびっしり粉のような砂粒がついていたり、洗濯物が薄黄色になっていたり、黄砂の影響はあなどれません。花粉症や喘息のある人は十分に注意しましょう。

関連サイト
気象庁:黄砂に関する基礎知識

 

---2006.4.26 (c) Mica Okamoto ---

 

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