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快適サプリメント生活
【第19回 体脂肪の燃焼に不可欠な栄養素カルニチン】

 先週に引き続き今週も、ダイエット関連のお話し。体脂肪が燃やされる時に、なくてはならない栄養素カルニチンに関してです。

 天災などで極限状態となった時、身体にエネルギー源となる脂肪がたっぷりと蓄えられている人の方が長く生きられるといいますが、実際にはどうなのでしょうか?同じように太っていても、元気で快活な人もいれば、疲れやすく消極的な人もいますよね。そして、いざという時、いつも元気なふとっちょさんは、ちまたで言われているように長く生きのびることができるようですが、普段から疲れやすいふっとちょさんは、残念ながら早くダウンしてしまうことが多いようです。なぜでしょうか?

 体脂肪は、内臓や皮下の脂肪組織に蓄えられているわけですが、これらの脂肪は、身体を動かすことによって脂肪酸に分解されます。この脂肪酸は、血液にのって筋肉に運ばれて燃やされ、筋肉を動かすためのエネルギー源として使われます。この一連の過程が終了し、はじめて体脂肪がなくなるわけです。

 もう少し細かく言うと、筋肉内に運ばれきた脂肪酸は、筋肉細胞の中にあるミトコンドリアという器官の中に入り、ここに取り込まれて初めて燃やされます。つまり、脂肪酸は筋肉細胞内に入ってきても、その中にあるミトコンドリアに入り込まなければ燃やされないわけです。そこで。重要な役割を果たすのが、カルニチンという栄養素です。カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリア内に導く働きをするため、カルニチンが不足すると、せっかく脂肪酸が筋肉内に入ってきても燃やされず、一方身体は、エネルギーを得ることができず疲れ果ててしまいます。

 カルニチンは、アミノ酸の一種で、肉類(特にマトンや牛肉)や乳製品などに多く含まれ、体内でも合成されます。しかし実際、このカルニチンの合成には、リジン、メチオニンなどのアミノ酸やビタミンC、ビタミンB6、ナイアシンなどのビタミンが必要です。外食や加工食品の多い食生活や偏食、ストレスが多かったりすると、カルニチンの原料となる栄養素が不足し、結果的にカルニチン自身も不足してしまいます。

 太っている人は、このカルニチンが不足している人が多いという調査結果が報告されています。特に、太っていて、疲れやすい人はカルニチンが不足している可能性がひじょうに高いので要注意です。カルニチンが不足していると、脂肪酸は燃やされずに、脂肪組織に逆戻りし再び蓄積されてしまい、太ってしまうわけです。

 さて、先の問題の答えですが、普段から疲れやすいふっとっちょさんがいざという時も早くダウンしてしまうことが多い理由は、どうやらカルニチンに関係しているようですね。身体を動かそうとしてもすぐに疲れてギブアップしてしまうあなた、もしかしてカルニチン不足かもしれません。サプリメントでカルニチン補給をしてみてはいかがでしょうか?

---2000.5.20 (c) 2000 by Mari Wakasugi ---


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