肉は、どのくらいの頻度で食べていますか？食生活の欧米化が定着した現在、 毎日必ず肉を食べるという人も多いことでしょう。肉は、やる気や筋肉作りに 欠かせない良質のタンパク質を含み、身体にとってなくてはならない食品です が、とりすぎは脂肪の摂取過剰にもなり、よくありません。しかし実際、必要 量を上まわる量の肉を食べ続けている人が多いのが現状です。 　あまり身体を動かさない普通の生活をしている人が、１日にとるべき最適な 肉の量は、脂身のない赤身肉で60ｇ程度です。これは、とんかつ用の肉小さめ のものが１枚くらいです。 　朝食はハムエッグにトースト、昼食はハンバーガー、夕食には焼き肉定食と いうのは現代人にありがちな食生活パターンです。一見、この食生活例は、そ れほど肉をたくさんとっているように感じませんが、よく見るとハムやハンバ ーガーのパテも肉類です。このため毎食、肉をとっていることになります。こ れだけ食べると１日必要量の３倍もとってしまうことになります。その他、見 逃しがちですが、ソーセージや焼き豚なども立派な肉類です。 　このように肉を頻繁にとる人に不足しがちな栄養素にビタミンＢ６がありま す。ビタミンＢ６は、肉のタンパク質を分解し、筋肉などの身体の構成成分に 再合成する時に欠かせないビタミンです。肉類をたくさんとると、ビタミンＢ ６は、どんどん使われて不足状態になります。 　ビタミンＢ６が不足すると、虫歯、抜け毛、不眠、口の中があれる、めまい、 生理不順、にきび、皮膚炎、無気力、アレルギー、学習能力の低下などをひき 起こしやすくなります。 　もしこのような症状が出てきているようなら、ビタミンＢ６が不足している 可能性があります。ビタミンＢ６は、牛の心臓、イワシ、レバー、ほうれん草、 カレイ（魚）、くるみ、脱脂粉乳などに豊富ですが、不足の症状が出てきてし まっている場合は、毎日定期的に摂取できるサプリメントの利用が効果的です。　 　ビタミンＢ６は、ビタミンＢ２とともにとると効果的なので、サプリメント を選ぶ時は、ビタミンＢ２も一緒に入ったものを選ぶといいでしょう。また、 ビタミンＢ６は、目、耳、神経を酷使すると不足しやすくなるので、このよう な環境で生活している肉好きの方には特におすすめです。 　私自身、肉好きで、しかもパソコンを使って仕事をしているので目を酷使す る毎日です。このため、普段はビタミンＢ６不足にならないように、肉は必要 量を超えないように考えて摂取しています。でも、たまに焼き肉屋などに行く と、あっという間に必要量以上の肉を食べてしまいます。そんな時は、ビタミ ンＢ６のサプリメントのお世話になっています。 ---2000.12.2　(c) 2000 by Mari Wakasugi ---