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子どもの健康情報【噛む回数の多い食事を2〜噛まないと起きる弊害】
|よく噛んで食べよう!|噛まないと起きる弊害|


 小さいときから、軟らかいものばかりを食べ、あまり噛まない食事ばかりしていると、成長・発達の段階でさまざまな弊害が表れます。

1.ことばの遅れ

 身体の発達もよく、知恵遅れもあるように見えないのに、赤ちゃん言葉が抜けず、きちんとした発音ができない子が増えています。このような子どもたちを調べると、歯が生えているのに、牛乳や飲み物、離乳食のような軟らかい食べ物ばかりを食べていることがわかりました。

 噛むという行為は、舌を上手に使わないといけないので、よく噛んでいると舌の動きの発達がすすみ、言葉の発音大きく関わります。最近の10代の子どもたちの甘えたような話し方や発音も、噛むことの影響が出ているといわれています。

2.顎の発達の遅れ・歯並びの悪さ

 軟らかいものばかり食べていると、噛むのに強い力を必要とせず、食べる時間も短くなり、アゴの骨や筋肉の発達が不十分になります。そのせいで、子どもの顎関節症(アゴの関節障害)が増えています。また、顎が発達しないと、歯が生えるスペースが狭くなり、歯並びが悪くなります。歯並びが悪いと、発音にも影響が出ます。

3.脳や中枢神経への影響

 大人が車を運転する際の眠気覚ましや、野球選手がマウンドにあがる前に緊張をほぐすために、ガムを噛むことがあります。噛むという行為は大脳皮質を刺激するため、脳の血流が増え、意識の集中を示す脳波が現れます。また、噛む刺激は眠気を抑え、脳の働きを活発にし、認識力や思考力、集中力、判断力などを高めます。噛むことが少ないと、脳や視神経、中枢神経などの発達にも影響が出る可能性もあります。

4.消化能力の低下

 噛むと唾液を出しやすくします。よく噛んでものを食べることは、唾液による殺菌力を利用し、消化吸収を高めます。また、唾液は身体に悪さをする活性酸素を消す効果があり、発ガン物質に対して「毒消し」の効果があると発表されています。したがって、噛まないで食べていると、唾液の分泌も減ってしまい、唾液の働きを期待できません。

 さらに下顎を使う機会が減ったため、今の子どもたちの80%に咬合不全(噛みあわせの異常)が認められています。噛み合わせがうまくいかないと、唾液の分泌が悪くなり、食べ物の消化能力が低くなるということも報告されています。

5.栄養バランスの崩れ

 よく噛む必要のある穀類、野菜類、海藻や小魚類、乾物、漬け物類などの固いものを摂ることが少なくなると、ビタミンやミネラルなどが不足し、情緒が不安定になります。よく噛む必要のある食品を食べることは、様々な病気から体を守るだけでなく、バランスの取れた栄養摂取と健全な発育に欠かせないものです。

6.肥満の原因

  噛む回数が少ないと、食事時間が短くなり、お腹がすいていると、一度にたくさん食べることになります。よく噛んで食べると、噛む回数が増え、消化・吸収がよくなり、血糖値が早く上がるため、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎます。


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