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[No.066: 食中毒にならないために]


 6月といえば、梅雨。気温も湿度も上昇し、食中毒が発生しやすい時期です。日々の生活に気をつけて、食中毒にならない体づくりをめざしましょう。

■食中毒はなぜ起こる?

 食中毒の一番多い原因は、細菌によるもの。約16種類もあるといわれる細菌は、気温と湿度の上昇で、繁殖が盛んになるため、食中毒が多発します。

 食中毒になると、食後まもなく、または、3日以内くらいで、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が起こります。細菌の種類によって、症状が違いますし、これ以外の症状が出ることもあるので注意しましょう。

 下痢や嘔吐は、細菌によるダメージによる場合や、腸に入った菌を体外に排出しようとして下痢が起こったり、未吸収の毒素を吐き出そうと嘔吐や吐き気が起こったりする体の自己防衛反応でもあるのです。

 そのため、下痢止めや吐き気止めなどの薬で、安易に症状を止めると、長引いたり、悪くなることもあります。症状が起こったら、医師に診てもらうようにしましょう。

■体の抵抗力を高めよう!

 同じ食事をしても、食中毒になる人とならない人、症状が重い人と軽い人がありますが、これはその人の持つ抵抗力の差によるものです。

 人間の体には少量の細菌は、体の抵抗力で撃退できる力が備わっています。  まず、唾液には、殺菌作用を持つ酵素などが含まれており、ある種の細菌を殺菌したり、発育を阻止したりします。

 胃液に含まれている塩酸には、強力な殺菌作用があるため、口から入った食中毒菌の大半は死滅させてしまいます。

 食中毒菌が腸に到達した場合、腸管はたえず内容物が上から下へ流し、病原菌が棲みつかないようにしています。たとえ、棲みつこうとしても、善玉菌であるビフィズス菌などの乳酸菌が食中毒菌の増殖を阻止するため、そのまま排泄されてしまいます。

 また、腸管の細胞は、2〜3日で生まれ変わるため、菌でダメージを受けた細胞も体外へ出されてしまいます。

 このような体の抵抗力を十分に発揮させには、疲労やストレスをためない、休養を十分にとり、生活を乱れさせないことが大切です。疲労やストレスで、胃酸が減ってしまったり、食生活や睡眠不足、便秘などで腸内環境が悪いと、食中毒菌が活躍することになっていまいます。

 腸内環境を整えるには、ヨーグルトなどに多く含まれるビフィズス菌などの乳酸菌、乳酸菌のエサになり善玉菌を増やすオリゴ糖、悪玉菌の増殖を防ぐ食物繊維などをとりましょう。

 食中毒にならないためには、食品の保存や管理、調理器具や台所用品などの衛生管理を十分にするともに、体の抵抗力を十分に高めておくように、日頃から気をつけておきたいものですね。

「食中毒の原因となる細菌」については、こちらをご覧下さい。

---2001.6.2 (c) 2001 by Mica Okamoto ---

 

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