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[No.084: 歯周病と糖尿病]


 歯周病とは、たまった歯垢や歯石に細菌が繁殖し、歯茎の炎症を起こしたり、歯が抜け落ちたりする病気です。口のなかだけの症状だけだと思っていては大間違い。口の中の細菌は血液にのって身体全体を巡り、心臓病、呼吸器疾患、早産による乳児の死亡などの原因になったり、悪化させたりすることがわかっています。

 糖尿病も歯周病と深い関係がある病気のひとつ。日本人の4〜6%が糖尿病だといわれていますが、そのうちの30%が口腔乾燥症という唾液の分泌が少ない状態です。また、ヘビースモーカーはタバコを吸わない人に比べて歯周病になるリスクが約5倍になるとわれるよう、タバコを吸うと口内細菌のバランスが悪化します。

 唾液が少ないと、口のなかのグルコース(ブドウ糖=糖分)の割合が高まり、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

 また、歯周病はインシュリンの働きを妨げるため、血糖のコントロールがうまくできなくなります。そうなると、糖尿病は悪化し、免疫力や治癒力も低くなります。

 それなら歯周病を治療すれば、血糖値のコントロールも上手くできるようになり糖尿病も改善されると考えられます。実際に血糖コントロールの悪い患者の歯周病を治療すると血糖値が落ち着くことがわかっています。

 糖尿病を治すには、食生活の改善が重要ですが、歯周病についてもチェックが必要です。

 歯周病を治すには、まずはブラッシング。バス法などさまざま磨き方があるので、歯科で磨き残しをチェックし、ブラッシング指導してもらいましょう。また、磨きにくい細部は電動ブラシや音波ブラシを上手に使うのもいいでしょう。歯周病がいったん改善しても、半年ごとに歯科でチェックしてもらうのも忘れずに。

 日本人の30%は歯周病にかかりやすい遺伝子をもっており、成人の85%がすでに歯周病だという報告さえあります。歯周病を甘く見ずに、毎日のブラッシングで予防し、きちんと治しておきましょう。

※歯周病が全身に及ぼす影響については「No.014:歯周病が死を招く?!」をお読み下さい。

---2001.11.17 (c) 2001 by Mica Okamoto ---

 

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