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[No.088:お風呂上手になろう!]


 手足の冷えが気になる季節は、熱いお風呂に入るとホッとします。お湯の温度の好みはさまざまですが、入浴の方法によって体への効果は変わります。

 42度以上の熱めのお湯は、交感神経を刺激して、緊張状態をつくるため、神経を集中させたいときに適しています。逆に、体を温め過ぎるので、リラックス効果は得られにくくなります。朝目覚めたときや仕事前などは、熱めのお湯やシャワーがいいでしょう。

 ただし、血管のつまりやすい高齢者には42度以上のお湯は危険です。寒いときに熱い湯に入ると、血圧の変動が激しくなりますし、血を固める血小板の働きが活発になり、汗が出て血液が濃縮され、血栓を溶かす酵素の働きも鈍くなるため、浴後や翌朝に脳血栓を起こしやすくなります。

 リラックス効果があるのは、ぬるめの湯。38度〜39度で15分くらいの入浴が効果的です。ちょっとぬるいかな、という程度のお湯にゆっくりとつかると、体の深部体温を上げずに体表面の緊張を緩め、交感神経を低下させ、副交感神経が優位になるため、リラックス状態になります。

 リラックス効果とともに冷えを回復させるには、半身浴がおすすめです。みぞおちから下だけを、38〜40度のお湯に20分〜30分くらいお湯につける半身浴は、体の隅々まで血液が巡り、じわじわと温め、体の芯からぬくもるので、冷えにくくなります。心肺機能や高血圧の人にもおすすめです。

 半身浴の際、浴室の温度には注意。上半身が寒くならないよう、入浴前にシャワーなどで浴室を温め、寒いと感じたら肩にタオルなどをはおりましょう。また、入浴中は汗をかくので、ミネラルウォーターなどで水分補給しましょう。

入浴剤もいろいろ

 入浴剤も上手に使えば効果的です。入浴剤は、炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムなどの無機塩類系、薬用植物系、酵素系のタイプがあります。

 無機塩類は、皮膚表面のタンパク質と結合して膜をつくり体の熱放散を防ぎ保温効果を高めます。

 薬用植物系は、ウイキョウやオウバクなど、含まれている生薬の種類によって効果は異なりますが、成分の働きと共に、特有の香りにより、アロマテラピーの香りによるリラクゼーション効果も期待できます。

 酵素系入浴剤は、蛋白質分解酵素、パンクレアチン、パパインなどを配合したもので、無機塩類などと組み合わせて用いられています。酵素は、蛋白質や脂肪、また澱粉などを分解することで消化や洗浄を助けるため、他の成分と共に入れることで、他の成分の入浴効果を高めています。

 寒い日が続きますが、上手にお風呂に入って入浴効果を高め、冬の疲れを癒し汚れを洗い流しましょう。

入浴法の効果は、バスタイムでストレス解消をぜひ参考にして下さい。

---2001.12.29 (c) 2001 by Mica Okamoto ---

 

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