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1月 12

What’s Going On / Marvin Gaye

いつ聴いてもイイ曲、不朽の名作。

この曲が発表されたのは、1971年。
ベトナム戦争、公害、貧困など社会情勢に対し、全人類的な愛をテーマに熱唱したこの曲は、数多くのミュージシャンがカヴァーしている。当時、シングル盤が主流だったブラック・ミュージック界にテーマ性をもたせたアルバムは、モータウン初。黒人が社会情勢に対し歌でメッセージを発すること自体が、ものすごいことだった。

この画期的なアルバムでセルフプロデュースに成功したマーヴィンのスタイルは、その後、Stevie Wonder やCurtis Mayfieldなど多くのミュ-ジシャンが、オリジナルな世界観をアルバムで表すきっかけになった。

ニューソウルというジャンルも確立されたといわれ、この頃からブラック・ミュージック界が本当に活気づく。その後、マーヴィンは、愛欲の世界を歌うわけですが・・・とにかく、このアルバムは素晴らしいことは間違いない!

今の不安定な世界情勢に対しても、このメッセージは十分に通用する内容。70年代のようにあからさまな差別と暴力は少し形を変えて、資本主義という名の正義の元で、人を追い詰め、苦境に追い込む。ITや技術の進歩により、人が手を汚さず、複雑化し、痛みや苦痛への共感が伴わないところが恐ろしい。

すべてのことは、つながっていることに気づかないと、本当に手遅れになる気がする。いろいろなシーンで、人として愛を持って接してほしい。

 
 
 

●Lylic

Mother, mother
There’s too many of you crying
Brother, brother, brother
There’s far too many of you dying
You know we’ve got to find a way
To bring some lovin’ here today

Father, father
We don’t need to escalate
War is not the answer
For only love can conquer hate
You know you’ve got to find a way
To bring some understanding yeah today

Aw, picket lines, picket signs
Don’t punish me with brutality
Talk to me so you can see
Oh what’s going on,
Tell me what’s going on

Mother, mother
Ev’ry body thinks we’re wrong
Baby who are they to judge us
’cause our hair is long
You know we’ve got to find a way
To bring some understanding here today

What’s Going On /Marvin Gaye 訳詞

何が起こっているんだ?

母親よ、母親
あなた方のあまりにも多くが泣いている
兄弟よ、兄弟よ、兄弟
君たちのあまりにも多くが死んでいく
分かっているだろう 僕たちは見つけなければ
今ここに愛をもたらす方法を

父親よ、父親
エスカレートする必要はないんだ
分かるだろう 戦争は答えではないんだ
なぜなら愛だけが憎悪を克服できるから
分かっているだろう 僕たちは見つけなければ
今ここに愛をもたらす方法を

ピケラインとプラカード
蛮行で罰するのはやめてくれ
話をしてくれ
そうすれば分かってもらえる
ああ、何が起こっているんだ
何が起こっているんだ
何が起こっている
何が起こっているかおしえてくれ

(BGMと語り)
そうこうしてるうちに
いいぞ、ベイビー
いいぞ
いいぞ

母親よ、母親、誰もが僕らが間違ってると思っている
ああ、けれども僕らに審判を下す彼らは誰なんだい
単に僕らの髪が長いからって
ああ、分かってるだろう 僕らは見つけなければ
今ここに理解をもたらす方法を

ピケラインとプラカード
蛮行で罰するのはやめてくれ
話をしてくれ
そうすれば分かってもらえる
ああ、何か起っているんだ
何が起こっている
一体何が起こっているんだ
ああ、何が起こっているんだ
いいぞ、ベイビー
いいぞ、ベイビー

洋楽歌詞のオリジナル和訳集」より

 
 

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