国際協力よりも
最近、国際協力をする大学生が増えている。
ぼーっと大学にいったり遊んでいるサークル活動ばかりするよりは、世界を生で見るのは、自分を振り返り、将来を考えるきっかけにもなるし、広い意味で勉強になる。
後進国へのスタディツアーは大学によっては単位に換算するところもあるし、基本的に渡航費だけなので安くすむし、いろいろなプログラムもあるので自分で海外旅行するよりは、未知な体験ができて、お得な感じ。
それに、海外旅行で遊んでくるより、現地でボランティアなどの社会貢献するほうが、現地の人も喜ぶし、本人も達成感があるにちがいない。
貧困で労働を課せられ学校に行けない子どもたち、施設が不十分で教育が行き届かない、安定した産業がないため自立できない人々….先進国主導のグローバリズムに飲み込まれて、自分たちの力だけではどうにもできない人たちに対して、先進国からの派遣ボランティアは有意義だと思う。
ただ、今の日本は格差社会が叫ばれ、すぐ近くに仕事がない、貧困で学校をやめなければならない子や塾にも行けず学歴が得られず、就職できないといった悪循環のスパイラルに陥っている実情がある。
そういう人たちがいるのに、わざわざ海外に手を差し伸べようとするのはなぜだろう?
やり方がわからないから?
それ以前に、気づかない=興味がわかないのだろうか?
日本より、”外国”のほうが、メリットが多いから?
やはり、”国際”とつくとかっこよく見えるから?
国際極力のほうが、就職に有利だから?
実際にすぐそばの日本人だと、いろいろなしがらみ、詮索など、面倒なことが多いだろう。
でも、「困っている人を助ける」という意味で、区別するのはどうなんだろう。そのなかでも、好き嫌いが働くのは仕方がないということなんだろうか。
高いお金を出してもらって進学した大学生、遠くばかり見ずに、もっとそばで困っている人の現状にも目を向けてほしい。最初からきづかなければ、海外での経験を活かして現実の日本社会を見る眼を養ったり、考えたりして形にしてほしい。