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“消えた”子どもの自殺 – NHK 追跡!真相ファイルを視て

01.12.2013 · Posted in view, 子ども, 社会

大津の中2いじめ事件を注視していたが、いっこうに何も進まず、やっと外部有識者調査委員会が発足し、「いじめ」と認定し、加害者の同級生がやっと書類送検され、滋賀県警が、被害届を受理しなかったことを謝罪したのが、2012年12月27日。それでも、まだ自殺との因果関係について「結論はまだ」だという。

校長、教育長や学校、県警、市長などのひどすぎる対応がテレビやネットで流れ、同級生たちの訴えにもかかわらず、ここまでたどりつくのに、2011年10月に中2男子生徒が自殺してから、1年3ヶ月もかかること自体、本当に異常。

日本の学校の閉鎖性と教育関係者たちの感覚の異常さは、子どもを育てることをなんだと思っているんだという怒りと同時に、そんなところに子どもを預けなければいけない恐怖に代わる。

2012年12月26日(水)に「“消えた”子どもの自殺 – NHK 追跡!真相ファイル」が放送された。
よくここまで踏み込んだ取材をして放送できたなと思ったが、選挙の結果を受け、大津の事件で県警が謝罪するタイミングだったのだろう。

この放送のなかで驚いたことは、「警察では自殺とされているのに、学校では事故扱い」、「学校や教育関係者は自殺をかたくなに認めない」ということ。
さらに、文科省担当者、「警察が自殺と認めれば、学校から当然、自殺と出てくるはず」と。

それでは、教育現場が現実を認める気がなければ、いつまでたっても現状は把握できないし、国としても解決のためになんらかの手を下すことができない。

番組の最後に出てきたような、ある一部の良心ある教師だけが救い、という、まさにくじのような話になってしまう。

教育現場は、自殺をひた隠しにする理由はなにか。
それは、文科省の何かであることは間違いない。

いじめがあっても、子どもたちは数年で卒業し、生徒も教師も移動して、その学校からいなくなる。他の事件より証拠が残りづらい。

教員たちは、いったい、何を考えて子どもたちを教育しているのか?
なぜ、自殺と認めたくないのか?
いじめや問題のある子の担任や事なかれ主義の校長がいたとしても、周りの教員はどうしているのか?

どうしても自殺にしたくない教員たちの背景にある問題をつぶさないと、ずっと続いてしまうのではないか。

 

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「“消えた”子どもの自殺 – NHK 追跡!真相ファイル」
2012年12月26日(水) 22時55分~23時25分NHK総合放送

~以下、番組HPより~
文部科学省発表の『児童生徒の自殺統計』。
この数字、警察発表と大きく食い違っている。
昨年度の文科省発表は200人。一方、警察発表は353人(去年一年間)。
150人以上の自殺がどこかで消されているのではないか…。
取材班が追跡を進めると、自殺が「事故死」として報告されているケースが
相次いでいる実態が浮かびあがってきた。
学校や文科省が「遺族の要望を受けたため」と説明する事例の中にも、
実際には、遺族の知らないところで報告書が作成され、
修正を求めても拒否するものもあった。
子どもの死を重く受け止め、
できる限りの教訓を導きだすべき文科省の統計から、
なぜ「自殺」の事実が消えているのか。
子どもの死を巡る闇を追跡する。

http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/shinsou_top/20121226.html

●“消えた”子どもの自殺 – NHK 追跡!真相ファイルつぶやきまとめ
http://togetter.com/li/429446

動画
http://www.dailymotion.com/video/xwibyu_yy-yyyyyy-yyy-yyyyyy_news#.UPD-4-gnCS4

【大津】中2いじめ自殺事件まとめ @ ウィキ

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