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食品用ラップは、安全なものを

12.12.2013 · Posted in 健康

食品用ラップは、サランラップやクレラップなどの「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」製、ダイアラップやリケンラップなどの「ポリ塩化ビニル(PVC)」製、ポリラップやハイラップなどの「ポリエチレン」製などがある。

ポリ塩化ビニリデン(PVDC)製やポリ塩化ビニル(PVC)製は、発ガン性のある環境ホルモンが検出される。また、脂肪酸誘導体(柔軟剤・防曇剤)やエポキシ化植物油(安定剤)などの有害な添加物も入っている場合が多い。

安全なものを選ぶポイントは、「ポリエチレン」製で、かつ「無添加」の製品、「無添加ポリエチレン」を選択すること。
 

▼食品用ラップの素材

食品用ラップの素材には、

①ポリ塩化ビニリデン(塩素系素材)
②ポリ塩化ビニル(塩素系素材)
③ポリエチレン(比較的安全)
④ポリオレフィン(比較的安全)

このうち、①②は、燃焼時にダイオキシンを発生する他、アジピン酸エステル、フタル酸エステル、ノニルフェノール、エチルヘキシルアジペートなどの化学物質(≒ 内分泌かく乱物質)が検出される例が多く見られます。

内分泌かく乱物質(環境ホルモン)は、生殖異常、妊娠中の胎児への悪影響、乳がん細胞を増殖させる他、様々な危険性が指摘されています。

この化学物質の濃度と作用の関係は、ppt(parts per trillion)という単位で示されるように、極めて低濃度(1兆分の1)でも悪影響を及ぼすものです。
1兆分の1とは、50mプールに目薬一滴の量です。

また、塩素系ラップの素材(塩化ビニールモノマー)にも発がん性が疑われています。そして、塩素系ラップは、本来「燃えないゴミ」として扱わなければならないこととされています。

ご家庭の食品用ラップの素材について、あらためて確認してみることをおすすめします。

 

★★①「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」製のラップ

(旭化成ケミカルズ「サランラップ」、クレハ「NEWクレラップ」)

バリア性(水蒸気や酸素を透過させにくい)、耐熱性をはじめ、密着性、透明性、光沢、切りやすさ、コシの強さ、どれをとっても最高(価格も高い)であると言われている。

メーカーでは、140℃の耐熱温度を超えなければダイオキシンが発生することはないとしていますが、食品の油脂がラップに触れると、すぐに140℃を超え、ラップが溶けてしまうことが多いのも事実です。

 

★★②「ポリ塩化ビニル(PVC)」製のラップ
(三菱樹脂「ダイアラップ」、理研テクノス「リケンラップ」、日立化成フィルテック「ヒタチラップ」、信越ポリマー「ポリマラップ」、デンカポリマー「デンカラップ」、三井化学ファブロ「ハイラップ」、日本カーバイド「ハイエスソフト」)

粘着性と適度な気体透過性が優れているとされ、電子レンジの適性も良いことから、機能性と経済性で業務用として飲食店で使われることが多い。

メーカーでは、130℃の耐熱温度(PVDCより10℃低い)を超えなければダイオキシンが発生することはないとしていますが、食品の油脂がラップに触れると、すぐに130℃を超え、ラップが溶けてしまうことが多いのも事実です。

製品中に含まれる可塑剤(フタル酸エステル)が食品中に溶出し、人体に影響を与えることが公になり、乳幼児の玩具、食品製造時の手袋の使用については使用制限がかけられたが、ラップについては禁止されていない

 

★★③「ポリエチレン(PE)」製のラップ
(ダウケミカル「サランプレミアムラップ」、宇部フィルム「ポリラップ」、三井化学ファブロ「ハイラップ」、シーアイ化成「NEWローズラップ」)

冷蔵冷凍庫との適合性は良く、粘着性(くっつきが悪い)と気体透過性は良くないとされているが、経済性が高い(安価)。

尚、ポリエチレン製品の中で、防曇剤などの添加物を加えていない素材が「無添加ポリエチレン」です。

 

★★④「ポリオレフィン(PO)」製のラップ

ポリエチレンより気密性があり(良く密着する)、電子レンジに適するとされている。

 

▼食品用ラップの添加物

食品用ラップは、添加物にも注意が必要です。以前、大阪大学理学部の植村講師(当時)がラップをつけた水に金魚を入れたところ、その金魚が死んだということが発表され問題となりました。原因は、配合されていた界面活性剤(ポリオキシノニルフェニルエーテル)であると考えられましたが、メーカーはその配合を止め、代用物質に変えたものの、正式な呼称を用いず、あたかも天然物質に近い物質であるかのように思わせる名称表示に変更し、消費者に分かりにくくしているのが現状です。これらが、身体に無害な物質でないことは十分に推察されます。

また、日本消費者連盟など約90の市民団体でつくる「環境ホルモン全国市民団体テーブル」は、市販されている塩素系ラップの中から2社の製品を選んで“おにぎり”や“コロッケ”を温めたところ、「内分泌かく乱物質(環境ホルモン)」の疑いがある『ノニルフェノール』が検出されたことを明らかにしたこともあります。

(以下、代表的な添加物の例)

★★脂肪酸誘導体(柔軟剤・防曇剤)

概念が広すぎて特定できない物質。危険な合成界面活性剤の可能性がある。

★★エポキシ化植物油(安定剤)

大豆油(遺伝子組換え、ポストハーベスト農薬)をエポキシ化したものが主原料であると考えられ、油断が出来ない化合物の可能性がある。

▼食用品ラップは何を選ぶか

現状で安全性と経済性を求めるのであれば、「ポリエチレン」製で、かつ「無添加」の製品、「無添加ポリエチレン」を選択するのが無難です。
その他の製品(ポリオレフィン製など)を選択する際にも、添加物の有無を確認することが大切です。

また、ラップの代わりに耐熱性のガラス容器(蓋つき)や陶製容器(絵のないもののほうが良い)を使うようにするなど、ラップを使わない方法もさまざまあります。具体的な食品保存の方法は、古くからの先人達の知恵から学ぶことで大半は解決します。

有害なラップを使用していても、余程の使い方をしない限りは「直ちに健康被害はありません」が、確実に身体を蝕む原因となります。現代のさまざまな分野に見られる有害物質の乱用は、正に「複合的な汚染」を生じさせる(経済的利益重視、責任の回避、他)ためのものであり、健康被害が起こったとしても、何が原因なのか特定しにくい側面を持ちます。

有害物質から身を守るには、これら多くの有害物質の現実を知り、可能な限り排除していく他はありません。

甲斐由美子さんのFacebookより
https://www.facebook.com/y.kai1/posts/646164135428498:0

wikipedia 職用品ラップフィルム

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